成績に「卵が先か鶏が先か」の理論はない。

「卵が先か鶏が先か」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

文字通りにとれば、鶏と卵、どちらが先にこの世に現れたのだろうか?という意味です。

鶏は卵からかえりますよね?でも卵を産むのは鶏ですよね?じゃあ最初の1つは卵だったのか?鶏だったのか?という話です。

「AはBがないと生み出せない、BはAがないと生み出せない、じゃあAとBどちらが先にこの世に生み出させたのだろうか。」という物事全般にも使われる言葉です。

頭が混乱するかもしれませんが、実は皆さんの学習に関わることで「卵が先か鶏が先か」の理論を間違って捉えている人がいます。

こういう発言に心あたりがある人、きっといるはず。

先生「Aさんは勉強をたくさんしているぞ。」

生徒「だってAさんは頭いいんだもん。」

先生「それはAさんが勉強をたくさんしているからだろう?」

生徒「ちがうよ、Aさんは頭が良くて成績もいいから、塾に早く来て勉強もたくさんできるんだよ。」

分かりますか?この勉強に対する、いや成績の良い生徒に対する奇妙な「卵が先か鶏が先か」理論。

「他人より勉強をしなければ頭が良くならない。でも、頭が良くないと他人より勉強ができない。」じゃあ勉強をするのが先なのか、頭が良いのが先なのか?

成績不振の生徒と話をしていると、発言の節々から「頭が良いのが先」という奇妙な固定観念を持っているように感じることがあります。

ハッキリ言いますよ。この話に「卵が先か鶏が先か」理論は全くない。

ハッキリと「他人より勉強をするのが先」なんです。

この話に関しては「もともと頭が良いから、たくさん勉強ができる。」なんて答えはない。

昨日、一人の一年生が自習に来ました。補習じゃありませんよ?再テストでもありませんよ?

学年5位以内に入る生徒ですから。

テスト対策期間がまだ始まってもいないのに、他人より早くテスト勉強をやりに来たんです。

この話を聞いて「それは5位以内に入るような生徒だから、やれるんだよ。」なんて少しでも思った人。

その考え方自体を変えないと、あなたの成績は伸びませんよ。あなたの考え方は断じて違います。

「他人より早く、多く勉強しているから5位以内なんです。」(きっと本人はもっと高い目標を持っていると思いますが。)

成績に関して間違った「卵が先か鶏が先か」の答えを持っている人、周りをよ~く観察していれば、自分の考えが間違っていることにすぐ気づくはずです。

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