本日の中3生の理科の授業は、天体の分野に入りました。
宇宙の話ですね。
宇宙といえば宇宙人。
皆さんの想像する宇宙人はこんな感じでしょうか?
私の想像する宇宙人はどうしても、漫画ドラゴンボールのベジータやナッパになってしまいます。(世代が違うので分からない小中学生も多いと思います。分からない場合はお家の人に聞いてください、きっと知っていますから。)
まあ、ベジータやナッパが実際にいたら困っちゃいますが…
「宇宙人」の話をすると、なんだかSFの世界の話みたいになってしまいますが、実は研究者たちも大真面目に考えているのです。
「ボイジャー」という言葉を聞いたことがある小中学生は少ないかもしれません。
1977年にアメリカ航空宇宙局(NASA)がボイジャー1号とボイジャー2号という2機の無人宇宙探査機を打ち上げました。
2機の探査機の目的は、太陽系の外惑星(地球よりも外にある惑星)の探査と、太陽系外の探査です。
2機の探査機は今も稼働していて、すでに2機とも惑星の探査は終え、太陽系の外を移動しているそうです。そして、現在、ボイジャー1号は人間が作ったモノとしては最も地球から遠いところにあるモノだそうです。
さて、この2機のボイジャーですが、金メッキをされたレコード(ボイジャーのゴールデンレコード)がつけられています。
何のために?
「宇宙探査中に音楽でも聞ききたいな♪」という宇宙飛行士のためではもちろんありません。そもそもボイジャーは無人探査機ですので、誰も人間は乗っていません。
このレコードは、何と宇宙人のためのレコードなのです!
いつかどこかでこのボイジャー1号または2号を宇宙人たちが発見する。
「ん?この機械になんか円盤みたいなものがついてるぞ?」と、宇宙人たちが探査機に付いているレコードを拾う。
そして、宇宙人たちがこのレコードを聞く。
「おぉ!宇宙にはこんな言葉を話す生命体(人間)が、どこかにいるのか!!」と宇宙人がわれわれ地球の存在に気付く。
そんなことを期待して、当時の研究者たちはボイジャーにレコードを付けたのですね。
レコードに収録された内容は、55の言語による挨拶、様々な国の音楽、自然音、効果音、画像など。
日本語の「こんにちは」や、日本の尺八の音楽なんかも収録されているそうです。
一つだけ皆さんに注意をします。夢のある話ですから、こんなことを言ってはダメですよ!?
「宇宙人がレコードを見たって、それがレコードかどうか分からないかもしれないでしょ?フリスビーか何かだと思って遊びに使うかもしれないし、お皿だと思って料理を盛り付けるかもしれない。もしくはその宇宙人たちの文化も音楽や画像はスマホみたいな機械にダウンロードして楽しむ時代になっていて、レコードプレーヤー自体がその星にはないかもしれない。」
・・・こんなことを言ってはダメです!そんなことを言ったらロマンがないじゃないですか!!
このボイジャーのゴールデンレコードに興味がある方はぜひ一度、ゴールデンレコードのホームページを見て下さい。
全部英語のページなのでなかなか分かりづらいかもしれませんが…
一つ一つ写真を見て、「なんでこんな画像を入れたのだろうか?」と考えるのも面白いかもしれません。
でも、万が一、ゴールデンレコードをベジータやナッパのような宇宙人に発見されてしまったら…
「この星は地球と言うのか。なんて美しい星だろう。我々の星にしてしまえ!!」
と考えるかもしれませんよね…
まさに宇宙人の地球侵略…という話になってしまいます。
そんなことを考えると、少しだけ不安になったりします…