とある本を読んで反省しています。
人には「やる気の素」が3つあるそうです。
- 上昇、達成系のやる気の素
- 人間関係系のやる気の素
- プロセス志向系のやる気の素
1の「上昇、達成系のやる気の素」には、勝ちたい、上達したい、成長したい、達成したいという意欲が関わっているそうです。
2の「人間関係系のやる気の素」には、感謝されたい、人と仲良くしたい、人とコミュニケーションを取りたいという意欲が関わっているそうです。
3の「プロセス志向系のやる気の素」には、手順を守りたい、論理的でないと気が済まない、プロセスにこだわりたいという意欲が関わっているそうです。
それぞれの人で、1~3すべての意欲を同じ割合だけ持っている訳でなく、たとえばAさんだったら1のやる気の素が多い、Bさんだったら2のやる気の素が多い、という風に「やる気の素はそれぞれの人で違う」ということらしいです。
私自身は完全に1のタイプだと思います。
何か目標があったり、ライバルがいたりして、目標を達成したいとか、ライバルに勝ちたいとか、そういうことがやる気の素になることが非常に多いのです。
もちろん、人に感謝をされたり、人と仲良くすることは大事であることは分かっていますし、極力そうしたいとは思いますが、言われてみれば「感謝をされなくても、誰かと仲良くなれなくても、目標は目標だ」という気持ちが”当たり前のように”ある気がします。
3の「プロセス志向系のやる気の素」に関しても、私自身は目標達成やライバルに勝つためなら、手順が多少違っても、論理的でなかったとしても、あまり関係ないことが多いと思います。過程がどうであっても(もちろん、ズルをするとか、人に迷惑をかけるとかはダメですが。)目標達成することが第一、勝つことが第一、という感覚が”当たり前のように”ある気がします。
私が反省しているのは、この”当たり前のように”という部分なのです。
私の座右の銘(=自分が大事にしている言葉)は、「やるからには勝つ」という言葉です。
受験生には毎年、この言葉を何回も送ります。
年賀状にも書きます。
私自身はこの言葉によって自らを奮い立たせることができるからです。
確固たる目標を持ち、ライバルを強烈に意識し、目標達成に向けて、そしてライバルに勝利することを目指して努力を続けることが私自身の”当たり前のやる気の素”なのです。
でも、どうやら読んだ本によると、”私の当たり前”のやる気の素は、あくまで1の「上昇、達成系のやる気の素」が響く人にしか、あまり効果がないようです。
2,3のやる気の素を大事にしている人にとっては、場合によっては「暑苦しい」「プレッシャーをかけないで欲しい」という風に取られる危険性もあるのかも…と。
今までずいぶんと「私にとってのやる気の素」を生徒さん達に強要してきてしまったのではなかろうか…そんなことを思っています。
反省です。。
もちろん、目標を立てたり、ライバルを見つけたり、というのは誰にとっても大事なことだと思いますので、「そういうことを言わないようにしよう。」ということではありません。
でも、「仲間と一緒に努力することが楽しい」だとか、「先生に褒められることが嬉しい」だとか、「自分なりの勉強方法を確立するのがやりがいになる」だとか、そういう生徒さんそれぞれのやる気の素を大事にしていく意識がもっともっと必要なのではないか、と思います。
いい歳になり「塾長」などと呼ばれて良い気になっている場合ではありませんね…。
私自身、まだまだ勉強が必要です。。(-_-;)