2021年度から教科書が変わり、英語が好き、あるいは得意という中学生が圧倒的に少なくなったように感じます。
近隣の中学校で、中学1年生が最初の3ヶ月に習った文法の量を比較してみましょう。
2020年度まで
・be動詞と一般動詞の見分け
2022年度
・be動詞と一般動詞の見分け
・can
・He is〜、That is〜
・what、who、when、where、How
・How manyの文
・what timeの文
・疑問詞 + 名詞が先頭に来る文
・命令文
・不定詞
上記はかなり進度の速い中学校の例ですが、他の中学校も疑問詞のwhoまでは3ヶ月で終えています。
つまり、そこまで進度の速くない中学校で2倍、速い中学校だと4倍も5倍も覚える内容が増えているということです。
それも文法だけで。
英語が得意と感じるためにまず絶対に必要なのが、「英単語を覚える力」です。
単語さえ覚えられれば必ず英語が好きになるとは言えませんが、少なくとも単語の暗記が苦手な生徒が英語を好きになることはないはずです。
英語が好きな、小学生から当塾に通っている生徒に「何がきっかけで英語を好きになったの?」と聞いたところ、「単語を暗記できるようになってから楽しくなった」と言っていました。
しかし、単語を覚える力は一朝一夕でつくものではありません。継続的な努力が必要です。
その生徒も、入塾して半年くらいは単語の暗記に苦戦していました。
現在中学1年生ですが、30個の単語を7分程度で覚えられるようになっています。
話を戻します。
2020年度までは、最初の3ヶ月間be動詞と一般動詞の見分けをじっくりやっていく中で、単語を覚える力も十分につけることができました。
それが現在は、単語力を養う前から文法を滝のように浴びせられ、初っ端でダウンする中学生が増えてしまいました。
中学生で初めてちゃんと英語を習い始めた人は、ほぼ例外なく英語嫌いになっている気がします。
英会話でもそのほかの英語塾でも、英語というものに抵抗を無くすために、小学生の頃から何かしらの対策は講じる必要性があるように感じています。