昨夜、B教室のトイレ掃除を終え後ろを振り返ると、ある中2生が嬉しそうな顔で立っていました。
「聞いてください!今回のテスト、20位だったんですよ!」
自己ベストの報告です。
生徒さんが嬉しそうな顔で報告をくれると、こっちまで嬉しくなります。
思えば、今回の期末テストは同じような報告が多いのです。
先日は3年生が自己ベストの報告をくれました。
他にも講師から
「〇〇さんは今回自己ベストです!」
と報告をもらうことも多いです。
私も生徒さん達の成績は確認させて頂いていますが、たしかに今回は成績を上げた生徒さんが非常に多いのです。
そのことについて講師達とも話をしていますが、その原因は大きく3つあるのではないか、と思っています。
- 遅刻や居眠りに対して厳しくしたこと。
- 仮眠時間を設けたこと。
- 生徒さん達の質問が増えたこと。
1に関しては講師の矢田が強く主張していました。
「成績に徹底的にこだわるのであれば、細かい部分までしっかりと指導しないといけないのではないか。少しのたるみが、結局、積もり積もって大きなたるみになって、勉強の効率に大きく関わって来るのではないか。細かい部分も妥協してはいけないのではないか。」
矢田が先頭になって、毎日「〇〇君が気になる。〇〇君について何かあれば私に報告をください。」など、一人一人の生徒さんに対して妥協せずに接して行きました。
それが「先生たちも本気なんだ。自分もしっかりしないと。」と、生徒さん達に伝わってくれたのかもしれません。
2に関しては、私が提案しました。
「たしかに気の緩みで居眠りをしてしまう生徒もいるだろう。ただ、毎朝早くから起きて、学校で6時間も勉強し、部活もやってから塾に来るのでは、『体力的にどうしようもない』という生徒さんもいると思う。5分でいいから教室を暗くして目を閉じてもらう時間を作ろう。」
5分間仮眠タイムを取りますので、今までよりも5分間勉強時間は減ってしまいます。
最初はそのあたりも気になりました。
「たった5分、されど5分」です。
5分が毎日積み重なれば、3週間のテスト対策では大きな時間となります。
その時間を仮眠に使うのは果たしていいのかどうか・・・
しかし、私の不安は取り越し苦労だったようです。
生徒さん達は仮眠タイムを入れたことによって明らかに集中力が増しました。
居眠りをしてしまう生徒さんが激減したのです。
そして、今までよりも多くの課題に取り組んでくれるようになりました。
3に関しては、本当に驚いています。
今まで自分からは一切質問をすることがなかった控えめな生徒さんまでが、どんどん質問するようになって来たのです。
近くに講師やサポーターがいなくても、席を立って積極的に質問を持ってきてくれる子がたくさん出てきました。
授業中におしゃべりなどする子は当然いませんが、どの教室でも講師やサポーターが常に質問対応をしている状態なので、非常に活気のあるテスト対策期間になっていたように思います。
生徒さん達の「成績を上げたいんだ!」という強い気持ちが教室のあちこちで見られたテスト対策期間でした。
今回のテスト対策は、皆さんの努力する姿を見ても、そしてテストの結果を見ても、指導の方向性として手ごたえを感じている部分があります。
ただ、まだ生徒さん全員の成績が上がったわけではありません。
あくまで我々は生徒さん全員の成績が上がることを目指さないといけません。
まだまだ改善できる部分はきっとあるはずなので、しっかりと分析して職員一同で話し合っていきたいと思います!