弱音が出てからが勝負

今週の月曜日。

午前中に長男の幼稚園でマラソン大会がありました。

「親子で12分間走をする」という内容。

午後から仕事がありましたが、

「まあ幼稚園のペースで12分間くらいは余裕でしょ♪」

ということで、妻ではなく私が参加して来ました。

(「塾講師という午後からの仕事、そして趣味がランニングである」というのがこんな時に役立つとは 笑)

さて、幼稚園のマラソン大会ですがスタート直後はムチャクチャです。

幼稚園児にペース配分など関係ありません。

最初から全力走。

もちろん、長男も全力走。

その全力走もだいたい200mくらいのところで終わります。

コースは一周およそ400m。

約半周で長男はかなりのペースダウン…

ヘロヘロになりながら、ようやく一周目が終了。

・・・と、スタート地点に戻って来た長男はなぜか止まります。

周りをみると、数人の園児がやはり止まっています。

どうやら、この子たちは

「今日のマラソン大会はお父さん、お母さんと一緒に”一周だけ”走ろう!」

というテーマであると勘違いしていたようです。

12分間ずっと走り続けるというテーマを認識してなかったわけですね。。(;^_^A

「今日は音楽が止まるまで走るんだよ~」

と、幼稚園の先生に声をかけられ、走り出す園児たち。

走り出す園児たち・・・の中に走り出さない園児が一人・・・

長男です。。

「足が痛いからもう走れない。」

長男がとっさに言いました。

絶対にウソ。

彼はウソを言うときに目線を合わせません。

このセリフを言ったときは、私の右斜め後方、幼稚園の敷地のとなりの建築現場を見ながら言ってました。

「お前、ちょっと疲れたからってダメだぞ。やれるところまで頑張れよ。お前が走らなくてもお父さんは走るからな。」

私がそう言って走り出すと、不貞腐れた顔でついて来る長男。

が、600mほど走ったところで(1.5週地点)今度は周りにアピールするかのように泣き始めたのです。

「足が痛いよう~。もう走れないよう~。」

周りの親子が和気あいあいと励ましながら走っている中、なぜか我々親子だけ昭和のスポコン漫画のようになってしまいました。。

(周りのお父さん、お母さんから見たら「ちょっと良からぬことを疑われそうで嫌だな…」とは思ったのですが。。)

私は「泣いたらすべてが許される」というのが大嫌いなので

「泣いてもいいけど、走り続けなさい。止まるなら止まるでいいけど、お父さんは止まらないからな。」

と、声をかけました。

彼も私の「甘えは許さない」という性格を知っているのか、その後も泣きながら走り続けました。

その距離、12分間で約1.7㎞。(ガーミンのGPS腕時計をつけて走ったので距離は正確なはず。)

たぶんですが、足の速い子も弱音を吐きたいのは一緒だと思うんです。

きっと全力ダッシュでスタートして200mくらいの地点で、

「苦しい…」

と先頭の子だって思ったのではないでしょうか。

口には出さないだけで

(もう止まりたい…!!)

心の中では叫んでいるのかもしれません。

でも、ここからが先頭で走るような子と、私の長男では違うのだと思います。

弱音を吐いて、その場であきらめるか。

それとも、心の中で弱音を吐いても、それに打ち克って戦い続けるか。

今回は、弱音を吐いてあきらめようとした長男でしたが、泣きながらも何とか最後まで戦い抜いてくれました。

その点については

「泣いたのは悪いことじゃない。泣いても最後まで走り続けて凄かったぞ!」

と褒めました。

ただ、あれだけ「足が痛い、足が痛い」と叫び続けたわりに、マラソン大会が終わった瞬間に笑顔になり、シールをもらいに先生の所へこの日一番のスーパーダッシュを見せた長男の姿に微妙な気持ちが残りましたが・・・( ;∀;)

TOP