変身した先にあるもの

こんにちは、サポーターの相川です。

最近はめっきり寒くなってまいりましたがいかがお過ごしでしょうか?

先日は小川町で大雪になり電車が遅延しました。

それぐらい気温の低い日が続いておりますので風邪などひかぬようご自愛ください。

 さて、今回は『変身』という本について紹介したいと思います。

私が高校生の頃読んだ小説なのですが、皆さんのなかでこの本を読んだことがある方はいらっしゃいますか?

東野圭吾さんによって1991年に書かれた本作品ですが、あらすじをざっくりと説明すると、

“ある事件に巻き込まれて脳の一部を損傷した主人公の成瀬純一が、世界で初めて成人脳移植手術を行い、成功して命を救われる。順調に回復していく一方、手術以前とは自分自身が変身していく現実に苦しみ、葛藤する”

というサスペンス小説です。

 主な登場人物は以下の通りです。

・成瀬純一・・・主人公。事件に巻き込まれ脳を損傷するが世界初の脳移植手術によって奇跡的に一命をとりとめる。

・葉村恵・・・成瀬の彼女。画材屋の店員をしている。

・堂元・・・東和大学教授。脳移植手術を成功させた。

・京極瞬介・・・拳銃をもって強盗に入った男。追い詰められ、自殺。

 この作品の見どころはやはり、脳移植後に起こり始める変化、変身に主人公が葛藤していくところだと私は思います。

従来の意識、考えは確かにあるのに、その通りに行動できない。

そういった彼の心情のもどかしさを感じられる巧妙な文章が、続きを読みたくなってしまいます。

また、自分の意識さえも移植した脳の人物に乗っ取られてなくなっていってしまう場面での描写も見どころです。

 彼を変えた脳のドナーの正体は誰なのか。

そして日々、彼自身が変身していってしまう現実との葛藤の末、彼がとった結果は何なのか。

ぜひ皆さん自身で読んで確認してみてください。

このブログが皆さんの本に興味を持つきっかけになったら幸いです。

私は東野圭吾さんの作品が好きなので時々読むのですが、皆さんもお薦めの本があったら、漫画でも小説でも何でも教えてくれると嬉しいです。

お待ちしております。

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