世界を旅するゲーム

 突然ですがみなさん、「GeoGuessr」(ジオゲッサー、と読みます)というゲームをご存じでしょうか。海外のゲームで、タイトルは、地球を意味する「Geo」と、推測する人を意味する「Guessr」の組み合わせでできています。中学一年生で習う、推測するという意味の動詞「guess」が隠れていますね。

 このジオゲッサーは、グーグルのストリートビューという、実際にある場所をパノラマ写真で移動できる機能を利用したゲームです。ゲームを開始すると、プレイヤーはそのグーグル・ストリートビューで世界のどこかへ飛ばされて、自分がどこにいるのかを地図の上で推測し、その推測が当たっていれば、高いポイントがもらえる、というゲームです。

 このゲームのおもしろいところは、バリエーションが無限に存在することです。世界のありとあらゆる場所がゲームの舞台になります。アメリカのニューヨークに飛ばされることもあるし、ベトナムの山奥に飛ばされることだってあります。もちろん、自分たちのいつも通っている道がゲームの舞台になることだってあるかもしれません。

 また飛ばされた場所の周辺を探索して、そこの特色を分析するのもこのゲームの醍醐味です。

 周囲に目を向ければ、自分がいまどこにいるのかを分析できる材料は結構多いです。ひらがなやカタカナは日本でしか使われていないので、それらの文字が一つでも見つかれば、その場所が日本であることがわかります。

 また車の交通の向きも大きなヒントです。日本の車は左側通行ですが、アメリカやヨーロッパの多くの国の車は右側を通行します。車のハンドルの位置も、右側通行と左側通行で違うので、そういった細かい点もヒントになります。

 他にも、太陽が北にのぼっていれば南半球の国であるとか、太陽が真南にあるのに高度が低ければ緯度が高い国であるとか、針葉樹が周囲に生えていたら寒冷な気候であるとか、その土地を特定するヒントは至る所にあります。こういった特色は理科や地理でたくさん学ぶことができます。自分が勉強したことが、そのままゲームを攻略するカギになる。そういった面白さがこのゲームにはあります。

 GeoGuessrは主にパソコンで遊ぶゲームですが、スマホにも対応しているそうです。全部の文章が英語ですので、遊ぶのには少しだけ苦労するかもしれません。また、飛ばされる範囲を限定することもできます。日本、フランス、アメリカという国に限定したり、または世界の観光名所だけにスポットすることも可能です。埼玉県だけのマップをありました(秩父の山奥に飛ばされてばかりでしたが)。

 突然、世界のどこともわからない場所に飛ばされて、生き残るためにも、その場所がどこであるのか特定したい!という体験がしてみたいかた、ぜひこのゲームを遊んでみてはいかがでしょうか。

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