漢検準1級 受験記

ちょっと前に、漢字検定準1級を受けてきました。

「塾講師」という他人に勉強を教える身である以上、わたし自身も勉強しなければいけません。

「勉強してくれ」といっても、それを言う人が勉強していなかったら説得力もありません。

それだけが理由ではありませんが、空いた時間を縫って勉強し、漢検準1級に挑戦しました。

結果は、見事合格。200点中160点を取れば合格なのですが、わたしの点数は164点でした。かなりギリギリですね。



テストの形式はだいたい決まっていて、最初の方は漢字の読み、次に書き取り、その後四字熟語やことわざ、対義語・類義語の知識などが問われ、最後は昔の文学作品に使われた漢字について問われます。

得点源になるのはおそらく、単純な漢字の読み書き、四字熟語と対義語・類義語などでしょうか。

個人的に難しかったのは誤字訂正の問題。文の中から間違った漢字を抜き出して、正しい漢字に直すという問題です。

例えば、「動物に見近な環境は、子供の性格に多大な影響を及ぼす」という文があったとします。

この文には誤った漢字が一つ使われているのですが、どこが間違っているかわかるでしょうか?

正解は「見近」という部分です。正しい書き方は「身近」ですね。

ほかにも、文学作品の引用の問題は癖があって解きにくかったです。

わたしが受けた回は、中島敦の「山月記」が引用されていました。非常に有名な作品で、以前、ブログにも「山月記」について書きました。高校の現代文で取り上げられている作品なので、昔読んだはずなのですが、その問題が解けるかどうかはまた別の話です。

また、これは検定の内容それ自体には一切関係のない話ですが、このテストを受ける際、わたしは受験票を忘れてしまいました。

非常に焦りましたが、スマホで漢検のサイトにアクセスし、受験票を忘れた場合にどうすればよいのかを調べました。

どうやら、受験票を忘れた場合、証明写真と身分証明書があればなんとかできるとのこと。

検定会場の近くにあったベルクで証明写真を撮り、無事に検定を受けることができました。

結果的に合格できたわけですから、受験票の失念は合否にはまったく関係ないみたいです(公立高校受験はわかりませんが)。

実は、挑戦するのは2回目で、1度目は157点でした。あと3点取れれば合格できたのですが、その3点が取れなかったのも実力です。

個人的な感触で言えば、難易度自体は極端に高くはありません。

わたしが使用した教材は2種類だけで、一つは出題頻度別の問題集、もう一つは本番と同じ形式の模擬テストでした。

おそらく、傾向を大きく外れた問題がでることはあまりなく、問題集を完璧にできれば、160点に届くのも無理なことではないと思われます。

わたしは問題集を4周か5周ほどしました。それぐらい取り組むことができれば、実力はしっかりと身に着けられると思います。

何かしら検定を受ける時、参考にしてみてください。

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