まず従うこと。自分流が通用するのはまだまだ先。

昨日の中2理科の授業。

湿度の計算問題を行いました。

飽和水蒸気量のグラフと表を絡めた内容はつまづく生徒が多い範囲です。

この内容に関しては、私はまずグラフを描かせます。

とにかく飽和水蒸気量のグラフを描かせてイメージする。

これができないと結局、何となく式に数字をあてはめてのまぐれ当たりから抜け出せない。

分からなくてもいいから、適当でもいいから「まず、必ずグラフを描きなさい。」と指示します。

計算が苦手な生徒には嫌いな範囲ですから、当然何人かの生徒が「分かりません。」と声をかけてきます。

どこが分からないのか確認すると、まずグラフも描いていない。

「分からないからグラフも描けない。」と思われるかもしれませんが、それは有り得ないんです。

なぜなら、「訳が分からなくてもこういうグラフをまず描きなさい」とホワイドボードに描いてあるからです。訳が分からなくても、意味不明でも、グラフは写せばいいだけなんです。

それなのに、グラフも描かずに「分からない。」という生徒が毎年必ずいるんです。

まず、言われたことを言われた通りにやろうとすること。指示に従う意識を持つこと。

これができなければ次はありません。

自分流で成績を伸ばすことが出来る生徒など、学年で10人くらいです。10位以内に入る生徒くらいなんです。

しかも、そういう生徒たちも最初は誰かの指示に従って、誰かの真似をして、力をつけた上で自分流の勉強方法だとか時間の使い方だとかを編み出しているんです。

自分で考えることとか、自立とか、当然そういうことも大事ですし、成長過程の中で必要になることは間違いありません。

しかし、三歩飛ばしでそういうことが身につく生徒というのは、本当に稀です。

世の中の流行りに逆行するような意見ですが、愚直に指示に従い、同じことを繰り返す、そういう基本に徹底した姿勢の大切さがあると我々は考えています。

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