現在小学6年生(2024年1月時点)の代から、埼玉県公立高校入試が大きく変わります。
その概要が県のホームページに掲載されていますので、関わる生徒さん、保護者様はぜひご覧になってください。
細かい部分でどうなっていくのかは、残念ながら現段階では分からないことが多いです。
実際に新しい制度が始まってから、徐々に変わっていく部分もあるでしょう。
今の段階で明らかになっていること、資料を読んで「こう変わっていくのかな」と思う部分などをまとめてみました。
我々の解釈を含みますので、「確実にこうなる」というものではありませんのでご注意ください。
ザックリとしたイメージだけでも伝われば…と思います。
現行と令和9年度以降の比較(表)
まず、「現行の公立高校入試」と「令和9年度からの公立高校入試」の何が違うのか、表にまとめてみました。
調査書の影響力と受験の負担のイメージ
表だけだとイメージしづらいかもしれませんので、簡単な図も載せておきます。
調査書の影響力がダウンする!?
現行では調査書には部活動の記録や委員会活動、英検や漢検なども書かれます。
部活動で良い成績を取ったり、特別な委員会に入っていたり(とくに生徒会など)、英検などの検定を取得していたり。
それらが高校入試で有利に働きます。(もっと端的に言うと得点化されます。)
これが令和9年度の公立高校入試からは変わるようです。
調査書には評定(=各教科の5段階評価)は記載されますが、その他の記録については記載されないようです。
埼玉県の教育員会が現行の調査書と、令和9年度以降の調査書のイメージ図を載せています☟
左の調査書が現行のものですが、私が赤字で「削除」と書いた部分がキレイさっぱり新制度における調査書イメージでは消えています。
これだけ見ると、部活動の記録や英検などがそのまま点数化することはどうやらなくなりそうです。
受験生の負担が増加する!?
現行の公立高校入試制度では受験生は基本的に当日の学力検査を受けるだけです。
一部、面接や実技試験のある学校はありますが、大半の生徒は入試は学力検査のみ、という形になっています。
しかし、令和9年度からの公立高校入試では、学力検査に加え、全員に面接が課せられます。
そして、その面接に先立って全員が自己評価資料を自分で作成して提出しなければいけません。
自己評価資料そのものは点数化されることはないそうですが、自己評価資料に基づいて面接が行われます。
面接は入試の評価対象になりますので、自己評価資料の作成も大事な要素となりそうです。
以下、現行の受験生に必要な力と、令和9年度からの受験生に必要な力を簡単に比較してみました。
部活動、委員会、英検、漢検などの入試以外の評価が不透明になった分(=得点化されなくなる?)、入試に関わる部分で受験生自身に多くの力が必要になるのかもしれません。
「特色選抜が具体的にどうなるのか」など現段階では分からないことが多い、というのが正直なところです。
今回、ここに上げた内容ももしかしたら解釈が間違っていたり、内容の変更があるかもしれません。
また、気になる情報が教育委員会からアップされましたら、記事にしてお伝えしたいと思います。