昨年から中学生の教科書が変わりました。
それに伴い学習塾界隈では「中1の英語が特にヤバい…」という話が、昨年のこの時期は大変盛り上がりを見せていました。
私も「そんなに難しくなるのか…」と不安になり、初めて南古谷にある教育センター(元古谷東小学校)に足を運び、配布前の新教科書を確認しに行きました。
内容を確認すると、英単語・文法の量が格段に増え、さらに難しくなっていたのです。
(これ、本当に学校の授業時間内に全部教えられるの…?いや、塾でもまともに教えるには相当考えないとマズイぞ…)
と、元古谷東小の静かな教室の中で不安になったのを覚えています。
さて、教科書が変わり、実際に定期テストはどう変わったのか。
2021年の大東西中学校の中学1年生1学期中間テストを見てみましょう。
1~3まではリスニング問題(放送問題)でしたので飛ばします。
大問4が以下の問題です。
ザ・中学1年生一学期中間テスト、という問題です。
これは今までの中学1年生の一学期中間テストと変わりありません。
アルファベットを書かせる定番中の定番の問題です。
(なんだ、結局、定期テストは以前とあまり変わらないのか。)
と、ホッと胸をなでおろしていると、すぐに新教科書の洗礼が待っていました。
大問5・・・
中学に入って最初のテストで曜日や月の英単語を書かせる問題は未だかつて見たことがありませんでした…
ちなみに曜日や月の英単語は、受験生でもミスする生徒が多いです。
スペルが長かったり、発音からスペルが想像しにくかったり、難しいんですよね。。
そして、衝撃の大問9・・・
まゆみって誰?ジムって誰?
となった生徒も多かったのではないでしょうか。
教科書に出てくる登場人物は朝美や海斗やジョシュ・サントスなんですよね。。
つまり、この文章は教科書の本文そのままではないのです!
そもそも中学1年生の最初のテストでここまでガッツリ長文の問題を出すというのも、今までにはほとんど見られませんでした。
ましてや、教科書そのままではない文章とは…
恐るべし、新教書の中1英語!!
テストを見せてもらったときは、かなりの衝撃を受けました。
この問題を見ると、中学1年生の5月の時点でbe動詞や一般動詞の理解は前提でテストが作られています。
さらに、それなりに単語の知識があることも前提です。
2年前までは中学1年生の5月の時点で、アルファベットの大文字・小文字を正確に書け、かんたんな英単語を少し知っていれば、最初のテストは多くの生徒が90点以上は取れていました。
しかし、そういう時代は1年前の教科書改訂で終わりを告げたようです…
最初のテストからガツンと来る可能性があります!!
小学生気分で5月まで過ごすと、とんでもないことが起こる可能性があります。
小学6年生の皆さん。
卒業式が終わったら、少なくとも春休みのうちにアルファベットと簡単な英単語は書けるように勉強しておきましょう。
<追記2022年9月1日>
今年の1学期の中間テストを見る限り、小学生のうちに「アルファベットが書ける」程度だと中学に入ってからは苦戦する可能性が高そうです。
小学生のうちに「be動詞・一般動詞」のルールをしっかり理解し、それぞれの動詞を使い分け、肯定文・否定文・疑問文を正確に書けるところまでは学習しておいた方がいいでしょう。
※次の記事も是非参考にご覧ください。