- 2023年3月22日
『読んだことのない本について堂々と語る方法』を読まないで語る
これまで本の紹介コーナーでは、わたしが読んできた本を50冊ほど紹介してきました。そんなに冊数を重ねると、さすがにマンネリ化するというか、飽きてしまうこともあります。少なくともわたしはもうあきあきしちゃいました。 ですから今回はなんと、思いきって、読んだことのない本の紹介に挑戦します。 紹介するのは、ピエール・バイヤール著『読んだことのない本について堂々と語る方法』という本です。『読んだことの […]
これまで本の紹介コーナーでは、わたしが読んできた本を50冊ほど紹介してきました。そんなに冊数を重ねると、さすがにマンネリ化するというか、飽きてしまうこともあります。少なくともわたしはもうあきあきしちゃいました。 ですから今回はなんと、思いきって、読んだことのない本の紹介に挑戦します。 紹介するのは、ピエール・バイヤール著『読んだことのない本について堂々と語る方法』という本です。『読んだことの […]
最近、大学の図書館で、学生がおのおの好きなマンガを投票して票数を公開するという催しが行われました。写真を撮ることなどは禁止されていたので若干事実と食い違っているかもしれませんが、人気だったのは『ハイキュー!!』『ドロヘドロ』『宝石の国』といった作品だったと思います。ただそれらの作品の得票数は8票前後でした。何百票もの投票があったのですが、いろいろな種類のマンガに票が割れてしまったのですね。一票し […]
クリスマスの12月25日、競馬の有馬記念が行われました。有馬記念はファンの人気投票によって出走する馬が決まります。ファンの思いを背負い走った16頭のサラブレッドはどれも精鋭ぞろいで、黄色い西日が差し込む年末の競馬場を熱く盛り上げました。勝った馬は演歌歌手である北島三郎さんが所有していたキタサンブラックという馬の子どもです。キタサンブラックも2017年の有馬記念を勝利したので、親子で同じレースを制 […]
突然ですが皆さん、人魚は知っていますよね?では人鳥はご存じでしょうか。上半身が人間で下半身が鳥の妖怪、ではないです。人鳥とはペンギンのことで、企鵝と呼ばれることもあります。 森見登美彦著『ペンギン・ハイウェイ』はペンギンが町中に突然現れるようになった、というお話です。それだけでも不思議な話ですが、さらに不可思議なことがいくつも積み重なって、それらの謎が一つになって……少年が百四十日分成長する、 […]
突然ですがみなさん「となりの芝生は青く見える」ということわざをご存じでしょうか。他人の持っているものは何でも、自分のものよりよく見えるという意味の言葉です。同じものを持っているはずなのに、自分のものよりも人が持っているやつの方がなんだか上等なものに見える、なんてことはよくありますよね。お店に置いてあったときにはおしゃれに見えた小物をいざ自分の部屋に飾ってみると、なんだか色あせて不格好に見えるみた […]
突然ですがみなさん、だれかに告白をしたことはありますか?罪を打ち明けるという意味の告白ではなく、好きな人に想いを伝えるほうの告白です。ドラマや漫画でよくありますね。わたしには縁遠い話ですので、告白という文化はフィクションだと思って生きています。 さて、告白と言えば『こころ』を書いた文豪・夏目漱石の逸話にこんなものがあります。 英語教師をしていた夏目漱石は学生たちに「I love you.」を […]
突然ですがみなさん、「論理的」とはどういうことだと思いますか?日常的に使われることの多い言葉ですが、その意味は使う人によってまちまちな気がします。 「ばかと煙は高いところが好き」ということわざをご存じでしょうか。愚か者やお調子者はおだてられやすい、みたいな意味ですが、ときどき字面通りの意味で使っている人がいます。 さて、この文章を書いているわたし、大崎は高いところが好きです。鎌倉へ観光に行けば、 […]