8番出口はブラックホール

こんにちは!サポーターの赤澤です。今回は少し長くなってしまったので、お時間のある際に見ていただければ幸いです。

皆さん、“8番出口”というものをご存知ですか?

最近映画化もされて、今や大人気ゲームの一つです。

内容をご存じない方に、どのようなものなのか簡単にご説明します。

ゲームの一人称である主人公が、地下鉄の駅構内の一角に立っているところからゲームはスタートします。

無機質な白タイルの壁、ずらっと均一に並んだ蛍光灯、天井に設置された黄色い案内板には「↑8番出口」の文字、曲がり角の向こうからはおじさんが1人歩いてきます。

主人公はその不思議な空間を進みますが、どれだけ進んでも戻っても同じ景色が広がっているのみ。おじさんも毎度毎度、向こう側から歩いてきます。

まるでずっと同じ場所をループしているような。

進んだ先にはご案内の看板。そこに書いてあるのは、

・異変を見逃さないこと

・異変を見つけたら引き返すこと

・異変が見つからなかったら引き返さないこと

・8番出口から外に出ること

たったこれだけ。このルールに従い、異変を見つけ出して脱出する。というのがこのゲームの概要になります。

といっても、今回私がお話ししたいのはゲームではなく...。

「ある一定の空間をループ」

というところに着目します。

非現実的な話ですが、実際ループとは何なのでしょうか。ごく普通の一般専門学生が、頭をひねりながら考えてみました。

宇宙科学的な論点で考えると、ループとは「ブラックホール」に近いものなのかもしれません。

ブラックホールとは、宇宙空間に存在する天体の一つです。あまりの重力の強さと不均一さで光をも吸収してしまうため、真っ黒な見た目をしています。

その強すぎる重力により、ブラックホールに近づくと「時間が止まる」と言われています。

正確には、時間の進む速度が急激に遅くなるのです。

その時空のゆがみは重力が強いところほど大きくなるため、ブラックホールの境界内にいる人と離れている人とでは認識した時間の流れが異なってしまうのです。

可能不可能は置いておいて、ブラックホールの中にいる人を離れたところから見ていると、一歩踏み出す動作すら何十年もの時間に感じられるわけです。

ループもこれで説明できないでしょうか。

ブラックホール内で一歩を踏み出している人は、それはもうごく普通に一瞬でその動作を終えますが、遠くから見ればその一瞬は永遠に近いものなのです。

つまり、ブラックホールの中の人=8番出口の主人公/ブラックホールから離れている人=8番出口の空間そのもの と捉えると、「主人公の時間は進んでいるのに、空間はずっと同じ時間を保っている」ということの説明が(ちょっとだけ)つきますよね。

またこの理論で行くと、ループものにアリがちな「ここでの時間は進んでいるのに外の時間は全く進んでいなかった」という部分にも納得がいきます。

8番出口の空間のそのまた外側に現実があるとしたら、内側で流れた時間は現実の何十倍も遅く流れているわけです。

なんだか浦島太郎みたいですね。それもこの理論で説明できそうです。

といっても、ブラックホール自体科学的に説明がつかない“事象の外側”の存在ですから、いくら考えたところで非現実的なことに変わりはないのですが…。

私の考察は以上になります。いかがでしたでしょうか。少しばかりでも面白いと思っていただけていたらうれしいです。

8番出口、まだやったことのない方は是非プレイしてみてくださいね。

TOP