青い池の秘密

 こんにちは、サポーターの染井です。9月も後半に入って気温がだんだんと下がり、過ごしやすい日が増えてきましたね。夏よりも秋・冬が好きな私にとっては大変喜ばしいことです。

 

 私事にはなりますが、9月の初旬、中学の頃の友人と北海道へ旅行に行ってきました。北海道とはいえ、その時はまだ気温が高く、避暑というほどの涼しさではありませんでした。また、4日間にわたり滞在しましたが、「でっかいどう」といわれるだけあり、スケジュールをパンパンに詰めたのにも関わらず観光スポットを制覇することはできませんでした。

 

 今回は私が訪れることが出来たスポットの中から、”青い池”というスポットにまつわる話を書こうと思います。

 以下の写真に映っているのが”青い池”です。

 

 この写真は私が撮影したのですが、曇天(どんてん)の下での写真なのであまり上出来なものを取ることが出来なかったのが残念です。この写真でも池の青さが伝えられるでしょうか?

 実は、この池の青さには理科の話が関わっています。というのも、この池の水にはある金属が多く含まれており、その金属が池の水を青く見せているのです。

 その金属とは、アルミニウムです。普段我々が使っているアルミニウムは銀色のものが多いですよね。しかし、水に溶けこんだアルミニウムが青く見えるという現象にはどういった秘密があるのでしょうか? その原理については、生徒の皆さんの中にも学んだことがある人もいるでしょう。

 

 アルミニウムを含む池の水が青く見えるワケ、それが“光の屈折”です。この池の成分は、太陽の光を散乱させる効果を持つそうです。光の反射を学んだ皆さんは想像できるはずです。何の変哲もない池の水であればまっすぐに光が反射して我々の目に届くのですが、アルミニウムが含まれることでその光の反射の仕方が特殊になるというわけです。光の波長が短くなって我々の目に届くと、池の水が鮮やかな青色に映って見えるという仕組みのようです。波長によって光の色が変わって見えるのは虹の光が七色に見えることと同じ仕組みです。

 そもそもアルミニウムがどこから来ているのかについてですが、“青い池”が、川の水と滝から流れ出た地下水から形成されているそうです。この地下水にアルミニウムがふんだんに含まれているため、光の反射によって“青い池”が出来上がるのです。

 季節や時間帯によって見え方が様々で、時期によってはライトアップがされることもあるみたいです。皆さんも北海道に行く機会があればぜひ“青い池”を訪れてみてください!きっと幻想的な景色が待っているはずです。

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