先週一週間。
中学1年生は初めてのテスト対策で疲れたことと思います。
みんな一生懸命勉強に取り組んでくれていましたが、一点だけ2年生、3年生との違いをお伝えします。
社会や理科の暗記系の勉強についてです。(国語の漢字、英語の単語などもそうですね。)
2年生、3年生はたとえば学校のワークをやっていて、分からない問題があった場合にはすぐに解答を確認してしまいます。
解答を確認し、解説を読み、そして暗記してしまいます。
その間、2,3分だと思います。
一方、まだまだテスト勉強に慣れていない一年生は、分からない答え(知識)があるたびに質問してしまいます。
「先生、ここの答えは何ですか?」と…
実はこれは非常に時間の無駄なのです。
たとえば、私が「そこの答えは南アフリカ大陸だよ。」と答えたとします。
あなたが知ることができる知識は「その場所が南アフリカ大陸である」ということだけです。
一方、解答を見たとします。
当然、「南アフリカ大陸」と書いてあります。
あなたは「その場所が南アフリカ大陸である」ということを知ることができます。
私を含め、講師やサポーターに解答を聞こうが、解答を見ようが、得られる答えは変わりません。
いや、むしろ解答を見た方が、解説が付いているので記憶に残るかもしれません。
解答を自分で確認した方が「人から与えられた答えではない」ので記憶に残るかもしれません。
一番の問題は、我々講師やサポーターにこのような質問をしていると時間がかかるということです。
このような暗記系の問題で、一つ一つ質問の順番を待つ時間はハッキリ言えば無駄です。
2年生、3年生はそれが分かっていますので、「解答を見てサッと答えを確認し、暗記してしまう問題」と「講師やサポーターに考え方や、解き方の手順を聞く問題」を上手に区別しています。
自分でできることは自分でやった方が早いし、人の助けを借りなければいけない問題は人の助けを借りる、という区別を上手につけているということだと思います。
先週の金曜日のテスト対策ではそのあたりのことを少し話しました。
「自分で解答を見るのと、われわれに聞くのと、結果が同じような問題については、解答を見た方が早いし効率的だよ。」と。
もちろん、テスト中に解答を見るのは大問題ですが、勉強をする上で解答を上手に活用することは何も悪いことではありませんし、上位生はむしろ解答をかなり頻繁に使っています。(ですから、上位生は塾のテキストを借りる時も必ず解答もセットで借ります。)
まだまだ中学生活が始まったばかりの1年生に、2年生、3年生と同じような勉強の仕方をするのは難しいとは思いますが、徐々に「質問すべき問題」と「自分で解答を確認すべき問題」を上手に区別する力もつけていってほしいと思います。