英訳のおもしろさ

サポーターの三原です。今回は、最近趣味でやっているアニメの英訳の奥深さを、呪術廻戦を例に伝えようと思います。

みなさんは、人気キャラ五条悟が放った、“大丈夫、僕最強だから。”というセリフは知っていますか?

これは初めて宿儺になった主人公虎杖と対峙した際、五条を心配した伏黒に対して言った言葉です。

普通に直訳すれば、最上級を使って、“Don’t worry, I’m the strongest.”となるのですが、実際は“Don’t worry, I’m way too strong for him.”と訳されていました。

文法が少し難しくて、”be way too…for~ “は、~よりもはるかに…だという意味だそうです。

私が気になったのは、”strong for him“ の部分です。このhim は間違いなく宿儺を示しています。

私は、これが”最強“の意味となる理由はこうだと思っています。宿儺は呪霊の中の頂点であり、かつ人間を含む他のどんな生物でさえも抗うことのできない絶対的な存在です。しかし五条はそんな彼よりも強いと言っている、つまり”最強“ということになります。

このように、単なる直訳ではなく、そのセリフが発せられた場面の状況を組んで意訳されていることに私はとても感動しました。

また翻訳する際は、訳す部分のシーンの状況やキャラの状態や心情などを細かく理解する必要があることも知ることができました。

多少難しいと思うところもありますが、単語や比喩表現の知識を身に付けられると同時に新たな英語の発見ができるのですごくおすすめです!!

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