昨夜、生徒の皆さんが帰った後。
スタッフ皆で少しおしゃべりをしていました。
サポーターの一人がちょうど成人式を先日迎えていたので、その話を聞いていました。
われわれオジサンの成人式の話などもしていると、突然、講師の樋口が言いました。
「そういえばこの前、スーパーで買い物をしていたら年齢確認をされた。」と…
樋口の話を聞くと、お酒を買おうとしたところお店の人に
「年齢を確認させてもらってもいいでしょうか?」と言われたそうです。
皆さんもご存じのようにお酒は二十歳からですよね。
二十歳未満の人はお酒を飲んではいけません。
絶対にいけません。
しかし、あくまで「二十歳未満の人は」です。
今さら言うことでもないと思いますが、樋口の年齢は二十歳は圧倒的に超えています。
講師の矢田がすかさず言いました。
「なに冗談言ってるんですか。そんな訳ないじゃないですか。」と…
私も全く同感なんですが、樋口が必死に言うのです。
「本当だって!だってレジの人に私、見せたもん、自分の免許証。こうやって『大丈夫です!成人ですから!』って。」
その必死の表情、その手振り身振り、とても嘘を言ってるようには見えません。
私が思うに、若く見られたい気持ちが強い樋口が「自分のことを未成年と疑ってくれるレジの人の幻」を見てしまったか、それともそのレジの方が優しい方で「このお客さんを未成年と間違ったら喜ぶんじゃないかしら」と思って言ってくれたか、どちらかだと。
そんなことを思いながら二人の話を聞いていると、矢田がやっぱり言う訳です。
「レジの人、メチャクチャ優しい人ですね。」と。
あ~あ、言っちゃった…。
私も同感だったんですが、必死に話す樋口の気持ちを考えて黙っていたのに。。
「いやいやいや、ソレ、どういう意味よ、矢田先生?違うってホントに間違えられたんだって!ほら、帽子を被ると案外若く見えるでしょ、私って!」
もうここまで必死に話をされると認めざるを得ません。
それ以上、誰も樋口に何も言いませんでした。
未成年に間違えられたことをこんなにも嬉しそうに必死に話す樋口。
中学生の時からの友ではありますが、「樋口も若く見られてこんなにも喜ぶなんて、だいぶ歳を取ったんだなぁ…」と思った次第です。