インスタにも投稿しましたが、最近、漢字の書き順について驚きの事実を知りました。
実は漢字の書き順は、絶対的なものではないらしいのです。
書き順の目安を決めたのは、文部科学省の前身の文部省です。
文部省が1958年に「筆順指導の手引き」というものを出しています。
この7ページ目にこんな記述があります。
もちろん、本書に示される筆順は、学習指導上に混乱を来たさないようにとの配慮から定められたものであって、そのことは、ここに取りあげなかった筆順についても、これを誤りとするものでもなく、また否定しようとするものでもない。
文部省『筆順指導の手引き』
つまりですね。
インスタ投稿で「上」という漢字を私と矢田が書きましたが、どちらも誤りではないのですね。
学校の教科書的には私の書き順が載っているとは思いますが、矢田の「上」もまた、文部省が言うには「誤りとするものでもなく、また否定しようとするものでもない」ということになります。
小学校の頃を思い返します。
漢字の書き順についてはだいぶ厳しく言われたような記憶があります。
テストで「この漢字のこの部分は何画目でしょうか?」みたいな問題も頻繁に出されたような気がします。
その度に必死に覚えた努力は一体何だったのでしょうか・・・
また、私が塾講師という仕事に就いた当初、先輩の講師から漢字の筆順についてこっぴどく叱られた経験もあります。
「書き順が違うと塾講師としての常識を疑われるぞ!」と・・・
でも、時代は変わって来たみたいですね。
今はあまり筆順にこだわらなくなって来ているとか。。
ネットを検索すると、「今は筆順についてはあまり気にしないよ」なんてページもいくつも出て来ています。
まあ、そもそも1958年に文部省が「あんまり気にしないでね」と言っていたわけですから。。
本家本元が言っていたことに戻りつつある…と言った方が良いのかもしれませんが。
パソコンやスマホが普及した現在、手書きで何かを書くということが減って来ています。
今後、ますます書き順については緩くなっていくのかもしれませんね。