教わる身になって…

私の仕事は塾講師です。

改めて言うことでもないですね・・・(;^_^A

塾”講師”なので、普段は「教える立場」です。

私自身が「教わる立場」になることは、生活の中でほとんどありません。

塾講師でもサラリーマンであれば「教わる立場」になることもたくさんあると思います。

たとえば若い講師の矢田や大崎は、まだまだ先輩の私や樋口から教わることがたくさんあると思いますし、実際に私や樋口も日々いろいろ教えています。

一方、私は経営者でもあり、それなりの年齢にもなっているので、塾講師の中でも「教わる立場」になることが極めて少ない部類の人間になってしまっています。

そんな私ですが、実はこの夏休みは何回かに渡って専門家の先生に教えを頂いています。

詳しくは書けませんが、行政に提出する申請書のことで専門家の先生に相談させていただいているのですね。(借金とかそういう話ではありませんので、妙な心配はしないでください。笑)

教わる立場になると、いろいろ感じることがあります。

たとえば、どういう説明が分かり易くて、どういう説明が分かり難いのか。

やはり専門家の先生ですから、ところどころ専門的な難しい言葉出るんですね。

そこは私の知識不足が悪いのですが、そういう難解な言葉が出る度に

「う~ん、ちょっと分からないぞ…。」という気持ちがたまっていくんです。

「分からない。」の気持がたまっていくと、結局、その言葉だけでなく、目の前の先生が話している話の内容自体、「よく分からん…」となってしまうことも。。

一方で、先生が具体的な例を挙げて「山口さん、コレコレこういう時はこうするでしょ?それと同じなんですよ。」みたいに話してくれるとスッと頭に入ってきたりします。

他にも私が「これはこう思って書いたんですけど…」と話したときに、先生の表情が曇って「う~ん…」みたいに沈黙が流れたりしたとき・・・

私の心の中では「え~、これダメなの~。自分としては結構時間かけて調べて書いたんだけどなァ…。なんかこれ以上、自分が作った資料を見せたくないな…」としょんぼりしてしまう訳です。

一方で、先生が私が作った資料を見た瞬間に、「いいじゃない!これですよ、コレ!こういうのが良いんだよなァ~」なんて、笑顔で言ってくれると私自身も嬉しくなったりするんですよね。

「あぁ、塾の生徒さん達もこうなんだろうなぁ・・・。自分が難しい言葉ばかり使って説明したら、生徒たちも『分からない』がたまって行って、勉強自体、嫌になってしまうかもしれない。自分の表情が暗かったり、いつも眉間にしわが寄ってたりしたら、生徒たちも『なんかこの先生、いつも怒ってばかりで嫌だな…。できるだけ話しかけないでおこう。』と思ってしまうかもしれない。」

自分自身の意識を改めるためにも、時々は自分自身が「教わる立場」になるような環境に身を置くことも必要なんだな、と思っています。

TOP