われわれも学習塾の一つとして生徒募集のことを考えると、どうしても対外的には「学年〇位、何名!」や、「100点が出ました!」など、良い面を発信することが多くなってしまいます。
他の塾さんとの競争の中で生き残っていかなければいけませんので、「他の塾さんよりも良い面がありますよ。」ということを分かりやすくお伝えする意味で、こういう発信をたくさんしていかなければいけないのは仕方のないことだとも思っています。
しかし、実際にわれわれが多くの時間、多くのエネルギーを使っているのは「テストで点数が下がってしまった生徒さんたち」「テストで点数が伸び悩んでいる生徒さんたち」に対してなのです。
結果を出してくれた生徒さん達は、われわれの指導内容に問題がなかったり、その生徒さん達の学習姿勢が良かったりしたからこそ、結果が出たのだと思います。つまり「順調」だったわけです。
「順調」なわけですから、次のテストに向けてもある程度は道筋が見えているともいえます。
しかし、結果が下がってしまった生徒さん、成績が伸び悩んでいる生徒さんというのは必ずどこかに課題がある訳です。
まずは、われわれの指導内容を疑わないといけません。その生徒さんに合った指導が果たしてできていたのか。成果を上げるために十分な量を課すことができていたのか。
テスト前のその生徒さんの様子はどうだったのか。何か集中できずにポケ―ッとしている時間はなかったか。また、居眠りはどうだったのか。もしそういう時間があったのならば、どういう言葉がけをしなければいけなかったのか。
「数学が上がって英語が下がってしまった。」そんなケースでは教科ごとの学習課題のバランスなどは適切だったのか。
本部校教室は集団指導ではありますが、こういう話し合いでは生徒一人一人について徹底的に話し合います。教科担当間で意見をぶつけ合うこともあります。
そして、必要ならば補習をどんどん設定していきます。授業以外の時間もたくさん使っていきます。
冒頭にも書きましたが、われわれも生徒募集のために、ホームページやチラシではどうしても成績上位者の結果や合格実績ばかり載せてしまいます。
でも本当にわれわれが大事にしているところは、「生徒全員に成績を伸ばしてもらうために」という部分です。
だからこそ、成績が下がってしまった生徒さん、伸び悩んでいる生徒さんには相当の力をかけなければいけないと考えています。
こういうことをあまり言ってしまうと、「じゃあ、あそこの塾は成績が伸びない生徒がたくさんいるんだ。」みたいに思われてしまうかもしれません。(だから、チラシやホームページではあまりこういう話を書けないんですね。。💦)
自分自身で「そんなことはありません!」と言うのも何だかおかしい気がしますが…
もし、山口学習塾に通っても生徒さん達が成績を伸ばせないのであれば、おそらく15年以上も塾を続けることはできなかったと思います。今現在も100名以上の中学生に通っていただいていますので、「成績を上げて評価を頂けている」という部分にも、多少の誇りを持っているのは間違いありません。
しかしながら、それでも我々はそういうプラスの部分に意識を持って行くよりも、「成績が下がってしまった生徒さん」「成績が伸び悩んでいる生徒さん」に対してどう指導していくか、どう関わっていくかに意識や力を注いでいることが多いのです。
今回の期末テスト、連日のように樋口や矢田がブログ記事であげているように、素晴らしい成績を出してくれた生徒さん達がたくさんいます。
しかし、その中にあって、まだまだわれわれの指導に反省しなければいけない点がたくさんあるのも事実です。
この先、夏休みという貴重な時間を生徒さん、保護者様方にいただくことになります。
何とか生徒全員の、とくに成績が下がってしまった生徒さん、成績が伸び悩んでいる生徒さんの成績を上げることができるように、スタッフ総出で全力を尽くしていきたいと思います。