感想戦、盛り上がる。

「感想戦」

小中学生の皆さんはあまり聞き覚えのない言葉かもしれません。

将棋や囲碁などで勝負が終わった後に、対局中の着手について検討していくことです。

あの手が良かった、この手はこうした方が良かった、など話すことです。

先日、藤井王将と羽生九段の王将戦第2局の感想戦がニュースに出ていました。

さて、今日は将棋界の話ではなく塾の話をしたいと思います。

塾でも「感想戦」が繰り広げられているんですね。

それは毎週土曜日に行っている受験生の入試模擬テストです。

入試模擬テストは9時~15時まで行います。

15時で塾は終了となります。

受験生たちはテストを終えると、荷物をまとめ塾の外に出ていきます。

すぐに帰るのかと思いきや、違うんですね。

駐輪場に集まって何やら話をしているのです。

「今日の数学のあの問題、どうやって解いた?」

「社会はけっこうできた。あの問題ってこういう意味でしょ?」

など、入試模擬テストについて色々話をしているのです。

まさに「感想戦」です。

10人くらいで集まって、かなりの盛り上がりを見せています。

この「感想戦」は帰りの時だけでなく、昼休憩の時にも見られます。

午前中で終わる国、数、社についての検討があちこちで行われています。

スゴイことだと思うんです。

皆さんは1年前、昼休憩で、塾の帰りの駐輪場で、友達と何を話していましたか?

おそらくですが、「明日はどこに遊びに行くのか」とか、「今やっているゲームの話」とか、「流行りの動画」とか、そういう話で盛り上がっていたんだと思います。

それが今は、「勉強の話」で盛り上がっているのです。

昼休憩は何をやってもいいのに、スマホゲームではなく午前中に終えたテストの検討で盛り上がっているのです。

塾が終わればすぐに帰っていいのに、その日に行ったテストの話で盛り上がっているのです。

皆さんのそんな感想戦にさりげなく聞き耳を立てながら、私は嬉しく思っています。

こんなにやる気のある生徒たちに指導することができて本当にありがたいな、と思っています。

(それと同時に、そんな皆さんとの勉強がもう少しで終わることを考えると、寂しい気持ちも出て来てしまいますが…)

入試模擬テストもいよいよ残すところあと2回。

今週は公立高校入試の出願も始まりますね。

今までの感想戦で出て来た話を、ぜひ結果に結び付けて欲しいと願います。

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