塾の授業中も市議会議員選挙の候補者の選挙カーが行き交います。
川越市の政治にかかわることなので、我々にとっても非常に大事なことであるのは間違いないのですが。。
選挙カーが通るたびに生徒さんが「なんだ?」という顔で、外に顔を向け勉強の集中が一瞬途切れるので、なかなか複雑な心境にもなったりします。。
さて、そんなことより皆さんは川越市議会選挙についてどれくらいのことを知っているでしょうか?
(実は私自身も全く分かっていませんでした・・・)
まず、今回の川越市議会選挙に立候補した人の数。
42名です。
そのうち、何名が川越市議会議員となることができるのか。
得票数の多い順に36名の人が議員となります。
つまり、6名の人が落選するということですね。
立候補者の中で最も最高齢は71歳。最も若い人は40歳。
ちなみに市議会議員への立候補の年齢制限は25歳です。
25歳以上であれば立候補できるのです。
そう考えると、20代、30代の立候補者がいないのは何となく寂しい気がします…
次に「どのくらいの票を集めれば川越市議会議員に当選できるのか」ですが、これは前回の2019年の選挙の結果を見てみましょう。
上の川越市のHPを見ると、ギリギリで当選した人の得票数は1725票となっています。
「意外に少ないな…」と思うのは失礼かもしれませんが、正直、もっと多くの票をとらないと当選できないものかと思っていました。
(今まで山口学習塾を卒業していった生徒が約300人。その保護者様方にご協力いただいて・・・、すでに選挙権をもっている卒業生にもご協力いただいて・・・、さらに今通っている生徒さんの保護者様にもご協力いただいて・・・、ん?もしかしたら私も1700票くらいなら行けるのではないか!?)
などと甘い考えが浮かばなくもない票数だな、と。
もちろん私は政治家の世界には全く興味はありませんので、立候補することは万に一つもないですが…。そもそも私は狭山市民なので川越市議会選挙には立候補できませんし。。
(今回調べて初めて知りましたが、市長選挙には川越市民でなくても立候補できるんですね!意外でした。)
また前回2019年の川越市議会選挙の投票率は37.95%でした。
う~ん、半分以上の人(有権者)が投票に行っていないんですね…
「貴重な日曜の休日、選挙に行くのが面倒くさい…」
「選挙に自分一人が行ったって変わらない…」
もしかしたら、そのように考える人が多いのかもしれませんね。
たしかにそういう思いは分かります、正直、私もそういう気持ちが全くないとは言えませんから。
ただ、私自身は選挙権を持ってからは全ての選挙に一応行っています。
候補者の政権公約を詳しく知っている訳でもないですし、特定政党を支持している訳でもないのですが、大学生の頃に政治学を専攻していたこともあり、「せっかくの国民の権利なのだからもったいない」くらいの意識ではありますが…
「選挙に行って何が楽しいんですか?何のために行くんですか?」
という質問を以前に生徒さんからされたこともありますが、そのときは正直困ってしまいました。。
楽しいから行くというものでもないですし…
「国民の権利だから…」というほど、大した理念を私自身持っている訳でもないですし…
ただ1回だけ面白い出来事はありました。
基本的に投票所というのは、ものすごく静かなんですね。
投票するわれわれも、それを管理・監視している係の人も基本的に無駄な話はしないんです。
独特の沈黙があるというか…
そんな投票所なのですが、一度だけ投票用紙をもらう受付で、
「あ、山口!!」といきなり受付の人に声をかけられたことがあったのです。
なんと全くの偶然だったのですが、大学時代の同級生が川越市役所に就職していて、たまたま私が行っている投票所の係になっていたんです。
あまりに驚いて「お、鈴木!!お前、こんなところで何やってるんだよ!!」と間抜けな返事をしてしまいました。(誰がどう見ても目の前の鈴木は投票所で選挙の受付をやっていたわけですが・・・)
このような内容の記事を書くと、最後には「皆さんも18歳になったら国や地域の政治のことをしっかり考えて、選挙に行きましょうね!」という結びをしなければいけないとは思うのですが、私自身、そんな立派なことを言えるような考え方を持っている訳ではないので、なかなかそうは言えません。。
ただ、これだけは言っておきたいと思います。
世界を見渡せば、選挙で国の政治を変えたくても、まともな選挙制度がなくて投票もできない人達がたくさんいます。
国によっては軍隊が武力にものを言わせて、まともな選挙をさせないようにすることもあったりします。
日本でも100年ちょっと前までは税金を一定額以上納めていないと選挙で投票はできませんでした。それどころか、78年前までは女性は選挙ができませんでした。
そう考えると、今のわれわれは日本国民である限り、一定の年齢になればみんな選挙権を持てるわけです。それは、ありがたいことだと思わなければいけないのかもしれませんね。
(ちなみに日本では選挙に行かなくても何も罰則はありませんが、海外では罰則がある国もあります。選挙に行かないと罰金を払わなければいけない国もあれば、なんと牢屋に入れられてしまう国もあるとか…)