受験生らしい会話

中学3年生が勉強をしている部屋で丸付けをしていると聞こえてきます。

「なんでこの人、こんなに早く終わってるの?ヤバくない?」

「あー、昨日の北辰の過去問、ぜんぜんダメだった。〇〇に負けた…」

課題進捗のチェック表や、北辰の過去問のランキングを見ながら中3生達が話をしています。

とても良い風景だと思います。

そういう話を盗み聞きしながら私は丸付けをしているのですが、心の中では

「いいぞ、いいぞ、受験生らしい会話だ!」と嬉しくなっています。

周りがどれだけ進んでいるかを気にすること。

周りと比べてどのくらいできているか気にすること。

とても大事なことです。

よく「受験勉強は自分との戦いだ」と言われることがあります。

その通りだと思います。

今までの自分よりも努力をすること。

今まですぐに諦めていた自分に無理をさせること。

サボりたい、休みたいと思う自分の心に打ち勝って、自分自身を追い込むこと。

まさに自分自身との戦いです。

でも、自分自身と向き合うだけで自分に打ち勝てる人もなかなかいません。

「昨日の自分よりも頑張る」と言っても、漠然とした目標では努力のエネルギーが湧いてこない気もします。

やはり、具体的な目標が必要だと思うのです。

もっとも身近な具体的な目標は、やはり毎日顔を合わせる競争相手です。

「この人には負けたくない」という相手を見つけるのもいいかもしれません。

「このクラスの中で真ん中以上はキープしたい」という目標でもいいかもしれません。

もちろん、「常に塾でトップを維持し続ける」という高い目標でもいいと思います。

そういう明確な目標があってこそ、毎日の勉強に全力を尽くせるのだと思います。

そして毎日の勉強を全力で乗り越えていってこそ、最終的に自分との戦いに勝てるのだと思います。

毎日のように課題チェック表を見て、北辰の過去問のランキングを見て、ぜひ周りと自分を比較し続けていってください。受験生らしい会話を続けていってください。

そして、毎日の悔しいという思いや嬉しいという思いを勉強のエネルギーに変えていってください。

 

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