最近、数学はテスト三昧です。数学だけでなく、私が担当している授業では必ず一回はテストを行うようにしています。昨日の中1Aクラスの授業でも正負の数のプリント3枚をテストしました。
私が頻繁にテストを行うのには、2つ理由があります。
①、できていないところを炙り出し、間違えたところを直し、覚えなおすことができる。
➁、テストをすること自体に、記憶を定着させる効果がある。
➁は、テスト効果と呼ばれるものです。
テスト効果とは、テストする、つまり「思い出す」ことによって記憶の長期化が促進される効果のことです。またテスト効果を得るために思い出すことを「想起練習」というそうです。
テスト中、曖昧だった記憶を思い出そうとすることが、記憶の定着に繋がる。つまり、テストをすること自体が勉強であり、学習でもあるのです。
ただ個人的には、このテスト効果をうまく利用するには注意が必要だと思っています。
注意点としては、点が良ければ(合格ならば)いいこと、もしくは点が悪ければ(不合格ならば)いやなことがなければ効果が薄い。
テストの点数が良かろうが悪かろうが、合格だろうが不合格だろうが何もないならば、点数が悪くても、不合格でもいいやという風に真剣にテストを受けない生徒が出てきます。
そして、テストを真剣に受けないということは必死に思い出そうとしないということなので、テスト効果は期待できません。
私も、このテスト効果について知ったのは、一年前くらいです。
それまでもテストを頻繁に行ってはいましたが、テスト効果については知りませんでした。
新しい知識を取り入れて、それを生徒の学習に活かしていくこと。
生徒と共に我々講師も成長していかなければなりません。