アンパンマンと断食

アンパンマンを知らない人はいないと思います。

生徒の皆さんは覚えていないかもしれませんが、きっとほぼ全員がアンパンマンを好きだったのではないでしょうか。

おそらく3歳ぐらいまでは。

もちろん、私の3人の子どもたちも3歳ぐらいまではアンパンマンが大好きでした。アニメのアンパンマンが始まれば、テレビに釘付けで食い入るように見ていました。

西〇屋に行けば、アンパンマンのオモチャを見ては「欲しい欲しい」と言ってせがんでいました。

そんな子どもたちも大きくなるにつれ、興味がプリキュアになり、ポケモンになり、マイクラになり。

長女、次女、長男とそれぞれが別々のものを好きになって行きました。

しかし、不思議と最初は皆アンパンマンだったのです。

おそらく生徒の皆さんの多くも同じ道をたどってきたはずです。

最初のスタートはアンパンマンだった、という人も多いはずです。

と、アンパンマンの話をした理由は。

NHKの朝ドラで、アンパンマンの原作者である、やなせたかしさんのドラマ『あんぱん』がやっているからであります。

いや、正確に言うと、そのドラマについての話がラジオから流れてきて、面白いことを聞いたからであります。

(じつは私は『あんぱん』を見たことがありません。ドラマはあまり見ないので…)

ラジオで聞いた話を簡単に紹介します。

アンパンマンは日本だけじゃなく、世界中の子供たちの間で人気者だそうです。

だから世界中のテレビで放映されているとのこと。

イスラム教が信仰されている国でもアンパンマンは放映されています。

しかし、イスラム教の国で放映されているアンパンマンはわれわれが見ているアンパンマンとは少し違うところがあるそうです。

イスラム教の国のアンパンマンは特定の時期になると顔にモザイクがかかるとか。

アニメでモザイクがかかる時ってどんな時でしょうか。

残酷な描写があるとそれを隠すためにモザイクがかかる場合がありますよね。

でも、アンパンマンの顔はどこからどう見ても残酷の「ざ」の字も見当たりません。

アンパンマンの顔ほど平和な顔もなかなかないのではないでしょうか。

それなのにイスラム教の国では、「特定の期間」にアンパンマンの顔にモザイクがかかってしまうという・・・

この「特定の期間」というのがポイントです。

勘の良い人はもう気づいているかもしれません。

社会の授業でも世界の宗教の風習については勉強しますよね。

中2生、中3生はすでに習っているかと思います。

イスラム教の風習である「ラマダン」を。

ラマダンとはイスラム教の9月を表し、この月にイスラム教徒は断食をします。

断食とは文字通り「ものを食べない」ということです。

全く食べないということではなく、「太陽が出ている間は食べない」というのがイスラム教の断食です。

日が出ている間だけ、とはいってもお腹はムチャクチャ減りますよね・・・(;^_^A

想像してみてください。

朝5時半くらいに太陽が出たとして。

18時半まで太陽が沈まないとして。

17時くらいにはお腹が減ってたまらないと思うのです。

そして、その17時からアンパンマンがテレビで始まったとして・・・

カバオ君がアンパンマンを食べている映像なんか見たりしたら、食欲爆発で断食を破ってしまう危険性大です!

だから断食を守るために、イスラム教の国ではラマダン期間のアンパンマンには顔にモザイクがかかるそうです。

(個人的にはカレーパンマンの方が空腹には堪える気がします。)

そこまでするくらいなら、ラマダン期間にはアンパンマンの放送を止めればいいような気もしますが…(;^_^A

「全く塾に関わりのない話を長々と書いてる場合じゃないでしょ~」

とお叱りを受けてしまうかもしれませんが。

いや、イスラム教は受験に関わる知識の一つですから。ラマダンも受験勉強においては覚えておいた方が良い知識ですから。

ということでお許しくださいm(__)m

さすがにアンパンマンは受験には出題されないと思いますけど…

TOP