『財政政策』に悩む受験生…

受験生たちのエネルギーはやはり凄いです。

「その1問を何とか頭に残しておきたい。」

そのような気持ちが強いのでしょう。

今の受験生たちからは、「この答えは何ですか?」のような質問は少ないんですね。

むしろ、「この答えに〇〇と書いてあるんですが、これってどういう意味なんですか?」とか、「この答えは分かるんですが、その前の文章の意味があまり分からないのですが…」など。

答え自体ではなく、「なぜそうなるのか?」「それはどういう意味なのか?」「どういう流れでそうなるのか?」という質問が多く来ます。

今朝の理社の時間にはこんな質問が飛んできました。

「財政政策は不景気の時に税金を減らすんですよね。税金を減らすと国民のお金が増えてモノを買うようになるから、景気が良くなるっていう説明は何となく分かるんですが。。でも、今って景気良いんですか?景気良いみたいなニュースはテレビでもネットでも全く見ないんですけど、でも税金を上げるって話は出てますよね?」

いや~鋭いですね。。たしかに私もそう思います。

景気が良い…という実感はまったくありません。(景気が良い世界も一部ではあるのかもしれませんが。)

それどころか、昨年末から今年にかけて、身の回りのものがどんどん高くなって、それに伴い気持ちもどんどん暗くなる時があります…(;^_^A

(とくに電気代はスゴイな…と思っています。あとはマク〇ナルドのハンバーガーが今月170円になるとか…)

それなのにニュースを見れば最近は増税の話ばかり…

政治的な話にもなりますので、あまり詳しくは触れないでおこうと思いますが、今回の増税の話は「景気が良いから」という財政政策の流れで出て来た話ではなさそうですね。今の世の中の状況を考えると、なかなか公民の教科書に書いてある財政政策を理解するのに混乱すると思いますが、「知識を入試まで何とか頭に残したい!」という強い気持ちが、いろんな興味を引き出しているのだと思います。

自分の身の回りのことや、自分自身が「こう思う」ということに知識を結びつけると、その知識は強固なものになって忘れない知識になります。中3生の勉強の様子を見ていると、多くの人がまさに今、知識を強固なものにできる期間を過ごしているのだと感じられます。

入試まで残りわずかになって来ましたが、今の皆さんの意識があればまだまだ伸びます!冬期講習も終わりますが、三学期に入っても「1点でも多く取りたい!」「知識をできるだけ長く残しておきたい!」そういう気持ちで1分1秒を過ごしてほしいと願っております。

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