テスト対策期間のこと、ある中学1年生が「解答」を見てそこから「問題」を作成する勉強方法をやっていました。
問題をみて解答を導く「1問1答」は誰もがやっていることと思いますが、その逆というのはなかなか出来るものではありません。
なぜなら「テストではどういう問題が出されるか分からない。どういう形で出されても大丈夫なように対策しておこう」と思っていなければ自分からわざわざやろうとは思わないからです。
この勉強方法は受験勉強にもとても効果的だと思います。
受験勉強は「どのような形で問題が出されても大丈夫なように対策をする」が基本になります。
例えば、「自由民権運動」という解答から想像できる問題は以下のようになります。
・(1)は1874年に(2)を政府に提出した。これが、国民が政治に参加する権利の確立を目指す(3)の出発点である。
・1880年には全国の代表者が大阪に集まって、国会の開設を求める(4)が結成された。この、国会の開設を求める一連の活動を(5)という。
・(6)が主導する(7)が実を結び国会の開設が約束されると、(6)は(7)という政党を作った。
・(9)自由民権運動とは何か、説明しなさい。
解答
(1)板垣退助 (2)民撰議員設立の建白書 (3)自由民権運動
(4)国会期成同盟 (5)自由民権運動
(6)板垣退助 (7)自由民権運動 (8)自由党
(9)国民の意見が政治に反映されるよう、国会の開設を求める運動
北辰テストなどで間違えてしまった問題について教科書で調べ、上のように問題を作成し、定期的に確認していくことでどのような問題が出されても対応できるようになっていきます。
カッコの部分は赤シートで隠れるようにしてもいいでしょう(私はそうしていました)。
中1の時点でこのような方法を自ら考え、実行できているのは凄いなと感心してしまいました。