「宿題、やったんですけど忘れちゃいました。」
宿題を忘れた時にこのように言う生徒さんは多いです。
私はこの言葉には厳しく接して来ました。
「じゃあ、授業後に取りに帰って提出しなさい。」と言うこともあります。
また、「『やったのに持って来てない』というのはやってないのと同じだよ?取りに帰るというのなら分かるけど、『次に塾に来る日でいいですか?』と言うのは、『本当はやってないけど、怒られるのが嫌だから誤魔化している』と思われても仕方ないぞ?」
と、叱責することもあります。
やはり、やってあるのであれば、その自分の努力を中途半端にして損するのはもったいないと思うんです。
眠い目をこすりながら何とか宿題をやったのかもしれません。
塾が始まるギリギリまで焦りながら必死に宿題をやったのかもしれません。
それなのに、持って行くのを忘れることで我々から叱られたり、嫌な思いをするのはもったいないと思うのです。
また、そうではなく、本当はやっていないのに「やったんですけど…」と誤魔化すのもよくないことだと思うんです。
人間、どうしても誤魔化したくなる時はありますが(私もあります)、それが癖になってしまうといざという時に本気の努力だとか、覚悟だとかが持てなくなることもあるかもしれません。
小中学生の皆さんはまだまだ成長できる未来がたくさんあるのですから、そういう癖をつけてしまうのは、これもまたすごくもったいないことだと思うのです。
そんなことを言いながらも・・・
昨夜、私の家にも「宿題をやったのに、”失くした”」という事件が勃発してしまいました・・・
サザエさんが始まり十数分がたったあたり。
小学1年生の次女が言いました。
「宿題をやったのに・・・ない!算数のプリントがない!」と。
たしかに土曜日に彼女が宿題をやっていたのは長女も見ていたそうです。
長女「私も教えてあげたから、絶対にやっていたのは間違いない。」と。
しかし、不思議なことに土曜日から日曜日にかけての時間でそのプリントがどこかに消えてしまった…と。
いや、実は不思議でも何でもないんですね。。
恥ずかしながら私の子どもたちは自分たちの学校道具やおもちゃなどの片づけを本当にしません。
その点については私も親として大いに反省をしなければいけないところなのですが、いくら厳しく言っても「自ら片付ける」ということをやらないのです。(厳しく言ってるのがいけないのかもしれませんが…、難しいです。。)
そんな片付けが苦手な子どもたちのために、日曜日のお昼にニトリで整理用のボックスなどを買って来てあげたのです。
すると、面白がって彼らはプリントやらオモチャやらぬいぐるみやらを次々に片付け始めたんですね。
オモチャやぬるぐるみはだいぶ丁寧にレイアウトを考えながら片付けていたようですが、学校のプリントなどは適当に詰め込んでいる様子がアリアリと・・・
長女に関しては「もうこれ要らないや。」と、たいして内容も確認しないでどんどんプリント類を捨てていく始末。
「はい、要らない~♪はい、要らない~♪はい、要らない~♪」
長女の妙なリズムに乗せられたのか、いつの間にか次女もゲラゲラ笑いながらプリント類を処分していく訳です。
これがだいたい日曜日の15時前後。
そこから3時間半後、サザエさんの2話目が始まったあたり。
次女の
「宿題をやったのにない!算数のプリントがない!」
発言があった訳です。
約30分、私と妻と次女が必死に算数プリント捜索活動に従事しましたが、見つかることはありませんでした・・・(ということで、今回はサザエさんとジャンケンができませんでした。)
次女は
「先生に怒られるぅ~、うう~・・・」と泣き叫んでおりましたが、
「お前がいつも片づけをしないのが悪い。正直に先生に言って怒られて来なさい。」と伝えました。
宿題をやったのに忘れる、というのは実際あるんだなァ…と。
忘れるどころか、やったのに失くしてしまう、というのも実際あるんだなァ…と。
もしかしたら、今まで宿題忘れで叱って来た生徒の中には、今回の次女のような子達もいたのではないか…
そんなことを考えました。
そう考えたうえで「それ相応に叱らないと、やっぱりその子のためにはならない気がする…」と改めて思いました。
今回の次女も学校の先生に「いいよ、いいよ。また今度やればいいよ。」なんて優しく対応していただいたら、「あ、宿題って忘れても大丈夫なんだ♪」と思う可能性は非常に高いです。
彼女は自分にだいぶ甘いところがありますので…(;^_^A
生徒の皆さんの中に次女のような性格をしている子がどれほどいらっしゃるかは分かりませんが、やはり「宿題、やったけど忘れました」に対しては今まで通りにそれなりに厳しく対応したいと思います。
ですので、皆さん。
宿題はやったらちゃんと持って来ましょう。やったのに忘れたり、やったのに失くしたりしないようにしてくださいね。