「やるからには勝つ」に込めた思い

公立高校受験生の皆さん。

多くの生徒がすでに合否の確認を済ませたと思います。

私自身、落ち着かない気持ちでこの記事を書いていますが、午後2時からの皆さんの結果報告を教室で静かに待つつもりです。

皆さんの受験を通して、最後の最後まで私は「やるからには勝つ」、この言葉を皆さんに送り続けました。

私はどんな細かいことでも勝負をする前から、負けることを想像して努力をしない姿勢が嫌いです。

努力をしない言い訳として「負けることもある、負けてもいい」そういう言葉が世の中にはたくさん溢れていると感じることが多いのです。

「勝負に負けても自分自身納得いくくらい頑張ればいい。」その言葉に私は何の否定もしません。その言葉通りだと私も思います。自分自身納得できるくらい頑張れれば、勝ち負けはそれほど重要ではないというのは、私自身も同じ意見なんです。

でも、勝負の前から「負け」を想定して、「負け」を保険として、本当に全力で自分を追い込めるでしょうか?

私自身は無理です。私自身は何か勝負事があったときに、「負けてもいいんだ」なんて考えたら、必ず甘えが出ています。100%、己の力の限り努力をすることなどできなくなってしまう。だから、何をやるにも「やるからには勝つ」と強く意識しないと本当の努力ができないと常に思っているんです。

私自身の考えを生徒の皆さんに押し付けるようで申し訳ないのですが、この言葉と共に生きている私が生徒たちに本気でぶつかって行くには、やっぱりこの言葉を皆さんにぶつけていくしかないように思うんです。

だから、今年の受験生にもずっと言い続けました。「やるからには勝て」と。

そして、今日、「やるからには勝つ」という言葉と共に戦ってきた結果を確認したことでしょう。

皆さん、結果はどちらでも「やるからには勝つ」という強い気持ちで戦い抜いたという誇りが、皆さんの気持ちの中にあれば私は嬉しく思います。

結果を出すのがわれわれ学習塾の仕事です。使命です。こんなことを言っては本当はいけないのかもしれません。でも、「勝つ」という言葉、結果へのこだわり、それは勝負が終わればどうでもいいことです。

全力を出し切ったという自分自身への誇り、もう少しできたのではないかという後悔、そして受験生活を支えてくれた家族を含む周りの人たちへの感謝、そういうことを本気でかみしめることができるのであれば皆さんの受験は素晴らしいものだったと私は思うのです。

勝ち負け関係なしに、今日皆さんと話ができることを私は心から待っています。もしかしたら、人によってはこれが最後の会話になるかもしれません。

先生として、塾講師として何を伝えたらいいか、そんなことは全く考えていません。私が皆さんに伝えたいのは、皆さんに対する感謝だけです。われわれの考え方を理解してもらい、そして長い長い受験勉強を耐え抜いてくれた皆さんに思う気持ちは「ありがとう」しかないのです。

保護者様方にもわれわれの指導へのご理解、ご協力いただき、本当にありがとうございました。

最後に受験生、山口学習塾の受験生としてこれだけは必ずやってください。

長い長い受験生活をいつもそばで支えてくれた家族に感謝の気持ちを伝えてください。

「ありがとう。」と声に出して伝えてください。

それを心から伝えることができるのであれば、本当に素晴らしい受験であったと胸を張って次に進むことができると思います。

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