先日の記事でも小学2年生の長女が容積の単位換算で苦戦しているという話を書きました。
L(リットル)、dL(デシリットル)、mL(ミリリットル)の単位を変える問題です。
今朝、「今日の算数の授業、リットルのテストだって。あ~ヤダヤダ。全然覚えられないんだもん。」と、テレビの中の踊ると頭の皿に花が咲くというカッパを見ながらつぶやいていました。
「数字だけで覚えようとするから覚えられないんじゃない?絵で覚えようとすれば覚えられるかもよ?」と。
下のような絵を描いて見せました。
「dLの箱が何個あるか数えてみなよ。そしたら、1LがいくつのdLでできてるか分かるでしょ。」
私に言われて長女はいかにも面倒くさそうに数え始めたのですが…
その数え方…
なんと、ピアノの鍵盤を弾くかのようにdLの箱を数え始めたのです!!
まるでdLの箱がピアノの鍵盤でもあるかのように!!
勉強をやる気があるなら、人差し指で「一つ、二つ、三つ…」と数えると思うのです。
それを長女は何かしらのリズムを刻みながら、最初のdLは親指、次のdLは人差し指、次のdLは中指…とまるでピアノの鍵盤を弾くかのように数えたんですね。
ムッカ~!!とさすがに頭に来ました。
こんな生徒は山口学習塾にはいません。未だかつて「図を描いて数えてみたら分かるかもよ?」と指示したときに、ピアノを弾くかのように数えた生徒は見たことがありません。
そもそも私は自分の子どもの勉強を見ると最終的に喧嘩になる気がするので、自分の子どもの勉強は見ないと決めているのです。(それでもなぜか気になって見ていることが多いですが…)仮に勉強を見ることがあったとしても、「できるだけ余計な口出しはしないぞ。怒ったりしないぞ。」と決めているのです。
しかし、目の前でdLの鍵盤を軽やかに弾きながら数えている娘を見ると、「真剣にやりなさい!!」と今にも叫びたくなります。
そのとき、テレビから歌が流れてきました。
「春夏♪秋冬♪あさひるば~ん♪・・・」
アニメの中のかっぱが皿の上の花を咲かせるときの合図の歌です。
すると、ピアノ数えしていた長女の声が「ごーろく♪しちはち♪あさひるば~ん♪」とかっぱの歌とシンクロしているではありませんか!
そして、私が描いたmL・dL・Lの図ではなく、テレビの中のかっぱを見ているではありませんか!
もはや指もdLの鍵盤を大きく外れたところを叩いており…
「あれ?いくつまで数えたっけ?」と長女。
・・・・・さすがに怒りを通り越して何も教える気がなくなったので長女のそばから離れました。
やはり、親子は難しいです。。
誰かに勉強を教えていて、こんなに難しいと感じたことは今までありません。
塾の先生と塾の生徒。
この適度な距離感というのが、本当に大事なんだな、と改めて思いました。