中学生の期末テストは終了しましたが、高校生の期末テストが近づいているようです。
山口学習塾には高等部はありません。
ですので、正確に言えば高校生は山口学習塾に在籍している訳ではありません。
「テスト前だから〇日前からは塾に来てテスト対策をしなさい。」などと我々から言っているわけではないのです。
我々は「もし勉強する場所がなければ塾を使っていいよ。」と高校生に伝えているに過ぎません。
それにも関わらず、昨日は8名の高校生が自習しに来てくれました。
学年も学校も別、とくに友達同士という訳でもなし。
8名が別々の時間に現れ、黙々と勉強をして別々の時間に帰っていく。
まさに自習ですね。
自分の意志で集中できる場所を選び、誰に言われるわけでもなく、誰に強制されるわけでもなく勉強している姿。
今、塾に在籍している中学生にも良いお手本になっていると思います。
さて、自らの意志で勉強をしに来ている高校生の姿を見ていると、以前、別の塾の年配の先生に言われたある言葉を思い出します。
「中学生のうちに、塾がそんなにテスト勉強を強制してたら、その子たちは高校生、大学生になってから自分一人で勉強できなくなってしまう。だからウチの塾はテスト前でも生徒たちの自主性に任せるんだ。」と。
う~ん・・・
納得できない大きな気持ちを抱えながら、何も言わずに当時は聞いていたのですが…
本当にそうでしょうか?
私の答えは、目の前で自主的に勉強しに来てくれている高校生がハッキリと出してくれているような気がします。
彼らだって、山口学習塾に在籍していた中学生時代はテスト前の3週間、そして部活動引退後の受験勉強。長い期間、長時間、勉強を強制されてきたんです。
われわれから毎日のようにアレをやりなさい、コレをやりなさい、とそれこそ学習内容まで強制されてきたんです。
では、我々の手から離れた今、彼らが誰かの力を借りないと、誰かの指示がないと動けない人間になっているのかどうか。
全く違います。
むしろ、中学生のときの学習を通して、自らの行動を選択する力、そしてそれを維持する力をつけてくれているような気がします。
中学生の頃は我々から「明日は〇〇時~〇〇時まで塾があるから忘れないで。」と指示を受けていた彼らですが、今は逆に「今日は何時から塾が開いてますか?」「〇〇時から自習で行きたいんですが、大丈夫ですか?」「今週の土日は塾は開いてますか?開いていれば勉強しに行ってもいいですか?」と、自分から勉強に向かってくれているのです。
高校生にもなれば、友達と一緒にファストフード店やショッピングモールなどで勉強したって良い訳ですよね。
そっちの方が楽しいでしょうし。
でも、彼らは自らの意志で遊びのない環境、友達のいない環境を選んで塾に自習しに来ている訳です。
当時は私もまだまだ経験も浅かったので、年配のその先生に返す言葉はありませんでしたが、今は自信を持って返せます。
「中学生のときに勉強を強制されたからって、自主性がなくなったりはしない。むしろ、それを乗り越えることで自信を持ち、自らの行動を選択できる人間になるのではないでしょうか。」と。
高校生だけでなく、アルバイトで来てくれる卒業生を見ても、そして卒業生講師の矢田を見ても、決して指示待ち人間などではありません。
それどころか塾長の私に向かって「それは違うんじゃないでしょうか。」「自分はこう思います。」とハッキリ言えるような卒業生ばかりです。(それはそれで塾長の威厳がないのでは・・・、という話なのかもしれませんが。。)
高校生の自習の話からずいぶん話が飛躍してしまいました。
とにかく、中学生のうちは、決められたこと、指示されたことに全力を注ぎ続けて大丈夫です!
「強制」とは聞こえが悪いかもしれませんが、目の前のやるべきことにひたすらぶつかって行くことで、考える力を失ったり、誰かに決めてもらわないと何もできなくなるようなことは、決してありませんから。