電気の小話

こんにちは!サポーターの佐山です。

今回は自分が大学で専門として学んでいる「電気」について少し書いていけたらと思います。

みなさんが当たり前に使っている電気ですが、理科ではオームの法則などを用いて回路の電圧や電流、抵抗なんかを計算していったと思います。

ですがみなさんにとって実際にモーターを動かしたり豆電球を光らせたり、電熱線が「あったか~い」なんてあまり気にならないはずです。

そこで今回は静電気と某ポケットなモンスターのアニメの話を絡めて少しお話できればと思います。

さて、冬場にみなさんを悩ませる静電気ですが、あれはどのくらいの電圧を持っているか知っていますか?

例えば机の脚と自分の手で考えた時、それを持とうとした瞬間にバチッとくるはずです。

このとき自分の手と机の脚には少しの隙間が空いています。

空気は基本的に電気を流さない性質を持っているのですが、静電気はそれに抗って電気を流しているため大体1mm離れていたら電圧は1000ボルト、10mm離れているだけで約10,000ボルトの電圧を持っていると言われています。

一般的なコンセントから流れる電圧は100ボルトなのでそれより大きい電圧です。

コンセントでも数アンペアの電流が流れると人体に危険が及びます。

しかし私たちが「イテっ」で済むのには理由があり、大きな電圧でも流れる電流はとても小さいからです。

人間の乾燥した皮膚は大体5k(キロ)オーム程の抵抗をもち、流れる電流は数p(ピコ)アンペアから数μ(マイクロ)アンペアほどといわれています。

ここで一つ疑問に思うことがあります。

某ポケットなモンスターの黄色い電気ネズミはアニメで「10万ボルト」というひっさつ技を持っています。

しかし10mmの空気に電気を流すだけで10,000ボルトも電圧が必要なのですから、戦いの中で相手にあたるほど遠くに電気を流せるのでしょうか。

実は1m電気を飛ばすのに必要な電圧は約50万ボルトとなっています。

つまり10万ボルトを相手に当てるには20cmほどに近づかなければなりません。

では空から大きな稲妻を落とす雷はどのくらいの電圧があるのでしょうか。

雷の電圧は1億ボルトといわれています。

さすがにここまで来ると桁が違いますね。

ちなみに僕は大学の実験で10万ボルト程度の電流を扱ったことがあります。

これは実験の一部で放電の瞬間です。

実験の映像も残っているので興味があったら是非声をかけてみてください。

バチバチした電気の綺麗な映像を見せることができると思います。

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