「勉強ができる人は質問をほとんどしない。知識が多い人ほど質問をしない。」
そう思う人もいるかもしれませんが、それは大きな間違いだと思います。
勉強ができる人こそ質問をします。知識が多い人ほど質問をします。
勉強をすれば知識が大きくなります。知識が大きくなれば、その周りに知らないことがたくさんあることが分かります。勉強すればするほど、世の中には知らないことがたくさんあることが分かって来ます。
簡単な図でたとえてみます。
知識がまだ少ない時は球が小さいわけです。球が小さい時には、その小さい球の周り(=表面席分)しか知らないことが見えません。だから知識が少ない時ほど、知らないことがどれだけ多いか分からなかったりするのです。
勉強をして、知識をたくさん身につけると球が大きくなっていきます。すると、知らないことに触れる表面積がどんどん大きくなっていきます。
「こんなにも自分が知らないことが多かったのか…」と気づくかもしれません。受験生の中には、「勉強をやればやるほど不安になる…」という経験をする人もこれから出てくるかもしれません。
それは勉強不足が原因なのではなく、勉強をすればするほど自分が知らないことがたくさんあることに気付くからだと思うんです。
だからこそ、質問できる自分に自信を持ってほしいんですね。質問ができるということは、「自分には知らないことがある」ということが分かっているからです。質問が多いということは、「自分が知らないことが多い」ということが分かっているからなんです。
つまり、それだけ勉強をしているからなんですね。勉強をして知識の球を大きくしているからこそ、質問すべきことがたくさん目に入るんです。
「こんなこと質問したら笑われるかも…。質問するのが恥ずかしい…。」
そんな風に感じることもあるかもしれません。しかし、それは完全に誤解しています。「質問したい」ということは、自分が質問をできるだけの知識を身につけているからなんです。「恥ずかしい」ではありません。「自信を持っていい」ことなんです。
経営の神様と言われた松下幸之助さんという方がいました。小中学生の皆さんは聞いたことがないかもしれません。
でも、パナソニックという会社は知っている人も多いですよね?
松下幸之助さんはそのパナソニックを作った人です。
その松下幸之助さんは会社が大きくなって、たくさんの部下を持って、歳をとってからも人によく質問をしていたそうです。大学教授のような知識をたくさん持った人だけでなく、会社に入ったばかりの若者にも真剣に質問をしていたそうです。
「経営の神様と言われた人でも、質問をたくさんしていたのか。じゃあ、自分ももっともっと質問しよう!!」
と、単純には行かないかもしれませんが、とにかく山口学習塾ではどんな質問でも、「質問をすることは良いことだ」という方針で皆さんの質問をお待ちしております。
「恥ずかしい」とか「忙しそうなのに悪いな」とか、そういう遠慮は無用でどんどん質問に来てもらえればと思います!