誇りに思える受験生活を

中学3年生、いよいよ受験生活の始まりですね。

この受験勉強の始まりにいつも思うこと。

「全員が最後まで戦い抜いてほしい。」ということです。

皆さんは卒業生たちが自習に来ている姿を見ていると思います。

彼らも1年前、2年前、3年前、皆さんと同じように高校受験の勉強を開始しました。

長い長い受験生活。毎日、毎日、塾に来ての勉強。

「楽しい」と思うことは、ほとんどなかったかもしれません。

受験生活を「地獄」という言葉で表現した人もいるかもしれません。

でも、本当に「地獄」だったとしたら、高校生の先輩たちはわざわざ卒業してまで塾に来て勉強なんかしないと思うのです。

受験勉強が嫌な記憶であるならば、大学生になってサポーターとして戻ってきてくれることだって、あり得ないことだと思います。

やっぱり「受験勉強が楽しかった」んだと思います。

もちろん、スマホや遊びのような楽しさではないと思います。

嫌いなことに耐える、眠気に耐える、面倒くさいことをやり続ける、怠けてしまったことを叱責される、努力したのに結果が出ない悔しさ、悲しさ、不安…、いろんな嫌なことがあったはずです。卒業生の中には受験生活の中で何度も涙を流した人もいるでしょう。

でも、それら全てを含め「楽しかった」と言ってくれる卒業生がたくさんいます。

きっと高校受験を通して、自分自身を誇りに思えたのではないでしょうか。

長い受験勉強を耐え抜いた自分、そして成長した自分、そういう自分を誇りに思えたからこそ、最後の最後で「楽しい」という記憶が残ったのだと私は思っています。

でも、その「誇り」は最後まで努力をやり抜いた人にしか獲得できるものではないとも思います。

途中で投げ出してしまった人には、ただ単に「苦しい」「辛い」嫌な記憶としか残らないのかもしれません。

せっかく人生に一度の高校受験をするのです。せっかくなら皆さんが「楽しかった」「やって良かった」と思えるような高校受験をして欲しいと願っています。一生の宝になるような受験生活を送って欲しいと願っています。

大変です、辛いです、諦めたくなる日もきっとあると思います、泣きたくなる日もあるでしょう。

でも、楽しいはずです。最後までやり切って、自分自身を誇りに思えるような経験となるとき、今までやって来たどんなスマホゲームよりも楽しい記憶として残るでしょう。もしかしたら中学生活で一番の思い出として残るかもしれません。

我々も全力でサポートさせていただきます。辛いこと、悲しいこと、嫌なこと、そういうことがあれば何でも話してください。

2023年2月21日。

皆さんの最後の授業の日。

受験生の皆さんが誇りに満ちた顔で私の最後の話を聞いてくれる光景がそこにあることを信じています。

TOP