秒速5センチメートル

こんにちは、サポーターの相川です。

突然ですが皆さんは『秒速5センチメートル』という映画を観たことはありますか?

この映画は2007年の皆さんが生まれた頃に上映された1時間程度で観ることができるものですが、今を時めく新海誠さんによって手がけられました。

主題歌も山崎まさよしさんの「One more time, One more chance」という有名な曲で皆さんも一度は聞いたことがあるかもしれません。

映画のあらすじは以下の通りです。

“互いに特別な想いを抱きながらも、小学校の卒業と共に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。
2人は中学生になっても連絡を取り合い続けていた。
そんなある日、貴樹は、遠くで暮らす明里に1人で会いに行くことを決める。”

こういったあらすじですが、私がこの映画を観て感じたことは自分が無意識にもっていた恋愛映画における固定概念です。

私が考える恋愛映画とは、主人公とヒロインが結ばれて終わるハッピーエンドか、結ばれないで終わるバッドエンドの二択だったのですが、この映画は残念ながらハッピーエンドではありません。

ですが、不思議なことにバッドエンドでもないのです。

結局二人は結ばれることはなかったのに、観終わった後に悲しい気持ちにならなかったのが個人的に面白いなと思ったし、結末を知っていてもぜひ観てほしいな、と思いこのブログを書きました。

この映画には女性と男性の恋愛における考え方が表れていると個人的に思います。

皆さんのなかにも恋愛において男性は「名前を付けて保存」型で、女性は「上書き保存」型という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

この映画の中の遠野貴樹も大人になって初恋の篠原明里をまだ好きなのか分からないのに彼女のことを忘れられないままでいる一方、彼女はとっくに見切りをつけて次のステップに進んでいます。

最終的に二人ともそれぞれの思う良い方向に進んでいますが、そこに到着するまでの彼らの差を感じられます。

では、結ばれなかったのに悲しさを感じなかった理由についてですが、私が考えるに、彼らが一つの恋に区切りをつけて進むべき道に進み始めたからだと思います。

先ほど申しあげたように、主人公は引きずっていた初恋に終わりを告げ、ヒロインは違うステップを歩んだ。

結果的に二人とも彼らの恋を肯定的に捉えることができたのだと思います。

だから結果的には結ばれなくても不思議と心につっかかる要素がなかったのでしょう。

新海さんの映画を観るときは内容が難しく毎回エネルギーを必要としますが、新しい考え方を持つことができたこの映画は観てよかったな、と思います。

話は変わりますが受験生もあと少しで終わりますね。

ぜひ今まで頑張ってきたご褒美として受験が終わった後に、各々好きな時間を過ごしてください。

何もすることがなくなった時にでも、新海さんの作品は風景描写が凄く綺麗なのでよかったら観てみてはいかがでしょうか?

高校入試まであと少し。

自分を信じて駆け抜けていきましょう!

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