先日、ラジオを聞いていると子どもの頃の危険な遊びについての話が流れてきました。
その中でラジオのパーソナリティが
「『やるな!』って禁止されると無性にやりたくなるんだよね~」
というようなことを言っていました。
う~ん、確かにそれはあるかも…
私も子どもの頃は近所の久保川に石を投げ入れその上を渡ったり、ブランコに勢いをつけてジャンプして柵を飛び越えたり、「危険だから止めなさい」と言われていた数々のことをやっていたように思います。
(ちなみに当時の久保川は今とは比べ物にならないくらい汚かったので遊んでいて川に落ちた時は悲惨でした…)
さて、ここで一つのアイディアが浮かんできました。
子どもたちの宿題や、部屋の片づけについてです。
私は子ども達の勉強についてはほとんど教えていませんが、「宿題をやりなさい」とは言うことがあります。
また、部屋の片づけについても「自分が出したものは自分でしまいなさい。」と言うこともしばしば。
ただ、「やりなさい。」と言っても、「は~い」という空返事だけで、相変わらず、らんま1/2などを見続けている子どもたちがいる訳です…
こういう状況になると、こっちもだんだんイライラして来て声が徐々に大きくなっていくわけですね。
最終的には「ハイハイ、面倒くさいなぁ~」というオーラを出しながら、やる気なさそうにダラダラと宿題に手を付けたり、片づけをしたり。
その様子を見ると、またこちらもイライラして・・・
という誰も得をしない悪循環が生まれてしまうのです。
ということで、このラジオで聞いた「『禁止されるとやりたくなる』理論を使ってみよう!」と考えたのです。
先週の土曜日。
北辰テスト前日で塾が16時で終わりました。
そこから掃除などを終えて18時頃に家に着きました。
案の定、リビングは長女と次女のランドセルやら、長男のベイブレードやら、よく分からないダンボールの工作物やらで散らかっていました。
ここでいつも通りに「片付けなさい。」と言えば、もう悪循環の始まりです。
イライラ→ダラダラ→イライラ→ダラダラの不毛な時間が流れてしまうことでしょう。
「片付けなさい。」という言葉を飲み込んで無理やり言ってみました。
「部屋は片付けなくていい。いや、父さんが片付けるから、お前たちは片付けたらダメだからな。」と…
一瞬、子どもたちが「え?」という顔になり・・・
「やったー!お父さんが片付けてくれるって!超楽じゃん!」
と長女が・・・
「ラッキー!じゃあ、ゲームやろう!」
と次女が・・・
「もっと散らかせ、散らかせ!」
と長男が・・・
こんなはずでは・・・
禁止されると逆にやりたくなるはずではなかったのか・・・
自分で言ったからには片付けない訳にもいかないので、1人寂しく部屋の片づけをしたわけですが。
片づけをしながら思いました。
「『宿題をするな』は言うのは止めておこう…」と。
生徒の皆さんはいかがでしょうか。
おそらくですが、親御さんから「宿題をやりなさい。」とか「片づけをしなさい。」とか、そういうことを言われると「面倒くさいなぁ~」と思うのは私の子どもたちと同じかもしれません。
しかし、「やるな」と言われたら、私の子どもたちと同じように「ラッキー!じゃ、やらない!」となるでしょうか。
何となくですが、
「あれ?いつもと違うぞ?何かおかしいぞ?ちょっと怖いからやっておこう…」
と思う人も多いのではないでしょうか。
私も子どもたちにはそれを期待したのですが…( ;∀;)
子どもたちの「宿題を自分から早くやる問題」と「片づけを自分達でやる問題」は、まだまだ解決の道が見えません・・・