皆さんは占いを信じますか?
身近なもので言うと血液型占いなどがあります。
私の血液型はB型ですが、世間ではマイペースだったり楽観的であると言われています。
確かに言われてみると当たっているかも、と思う事があります。
また、雨男や雨女と言った俗説は信じますか?
こういう迷信を私は結構信じちゃいます。出かけるときに雨が降ることが多いので、私は自身のことを雨男だと思っています。
突然二つの話を挙げましたが、これらはどちらもタイトルにある「確証バイアス」に関係しています。
この「確証バイアス」という単語。何やらかっこよさそうですね。
一体何なのかを簡潔に説明すると、『自分がすでに持ってる仮説や先入観を肯定するために、自分にとって都合の良い情報ばかりを集める傾向性』のこと。
心理学の用語の一つで、ありとあらゆる場面に関わってくるものです。
私は高校三年生の頃に読んだ英語の長文でこの言葉を知りました。
先程挙げた話で言えば、「○○君ってO型でしょ、大雑把だし。」みたいな会話をしたことがあると思います。
何でもない些細な会話ですが、こちらには確証バイアスが働いていると言えます。
このくらいならまだ可愛いものですが、この確証バイアスが働く状況は望ましくありません。
エンドウ豆を使った遺伝学の法則で有名なグレゴール・ヨハン・メンデルをご存知ですか?
彼の唱えたメンデルの法則は当初、理論値に合いすぎているとして確証バイアスによってデータの作為的な選別が行われると批判されていました。
科学的な説を立証する際には確証バイアスがあってはならないものであることがうかがえます。
他にも、政治や司法にもこの確証バイアスが存在する可能性があります。
司法や政治的背景での推論は潜在意識的に偏っていることがあると主張する者もいます。
裁判官、陪審員、または政府が既に一方へ肩入れしているという結論を支持しているという状況はあって許されるべきでないと思いますが、実際にあるのも事実です。
この「確証バイアス」、本当に至る所に存在していると思います。
生徒の皆さんも確証バイアスにとらわれていませんか?
テストの回答が終わった時、しっかりと見直しはできているでしょうか。
この答えはあっているという自信を持つことは一概に悪いこととは言えませんが、そこには確証バイアスが働いており、危うい状況なのではないかと私は思います。
是非自分の答案が間違っていると考えた上での見直しをするようにしてください。
そうすることでより質の良い見直しになるはずです。
以上、サポーターの染井でした。