こんにちは、サポーターの相川です。
今回は、花見についてお話ししようと思います。
皆さんは花見をしたことはありますか?
私はピクニックは経験があるのですが、花見はしたことがありません。
コロナが収まったらいつかしてみたいです。
さて、そんな花見ですが何がきっかけで春の風物詩となって現在も親しまれているかご存じでしょうか?
時はさかのぼり1,000~2,000年前。
当時の農民はお米を作るために必要不可欠な田に神様がいると考えていたそうです。
その神様は寒い冬の間は山へ行き、暖かい春になると農民たちの住んでいる村へ帰ってくると信じられていました。
春になって帰ってきたその田の神様に、農民が桜の木の周りに集まっておもてなしをしたことがお花見の始まりといわれているそうです。
上記に挙げたような田の神様をおもてなしするのではなく、現在のように桜を楽しむ形式のお花見に変化したのは、平安時代とされています。
当時の貴族たちは桜を見ながら詩を詠んだりして楽しんだそうです。
ここで皆さんも知っている人物であろう、平安時代初期~前期にかけて活躍した貴族・歌人の在原業平が詠んだ和歌を一句ご紹介します。
【世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし】
この和歌の意味は「もしまったく桜がなければ春を過ごす人々の心はどれだけのどかだろうか」というもので、人の心を騒ぎ立てる桜の魅力を表現した和歌となっています。
私はこの和歌を知った時、こんな素敵な和歌を詠んだ瞬間に立ち会って平安時代の花見の風景を見てみたかったな、と思いました。
そして鎌倉時代に入ると貴族だけの限定的だった花見という文化が貴族以外の人々にも広がっていったようです。
時代は過ぎて江戸時代。
この時代になると身分の差の関係ない、現在のかたちのお花見がされるようになったそうです。
やはり短い期間しか咲かない桜の刹那的な部分に人間は趣を感じるのでしょう。
私は今回の花見の由来を調べてみて綺麗な景色を美しい、と嗜める国に生まれて幸せ者だな、と感じました。
東京では墨田川が花見の名所だそうです。
皆さんもぜひ行ってみてはいかがでしょうか?