先週、国語の授業で、一足先に期末テストを終えた大東中の一年生の生徒に北辰テストをやってもらいました。北辰テストとは埼玉県全域の受験生が受ける、実際の入試と同じ形式のテストです。中学三年生の方々は送られてくる結果を見て一喜一憂していることと思われます。
三年生用のテストを解くのはさすがに難しいだろうと思って、問題の一部を抜き出して挑戦してもらったのですが、想定していたよりもはるかに正答率が良かったのが印象的でした。理科や社会など、用語をたくさん覚えなければいけない教科と違って、文章の読解には特別な知識はあまり不可欠でないので、三年生用のテストでも一年生がたち打ちできるのがこの教科の特徴です。
個人的に、文章読解に必要なのは「書かれていることを書かれているままに読む力」だと思います。なにを当然のことを、と思われるかもしれませんが、これが意外に難しいのです。今回の授業でやった内容だと「適切でないものを選びなさい」と書いてあるのに、適切なものを選んだ生徒がいました。ささいな読み違い、読み飛ばしかもしれませんが、本文だけでなく、問いをしっかり読むのも重要です。
また読む力だけでなく、「書く力」も大切です。授業でやった北辰テストの問題は記号で答えるものが多かったですが、次やるときには書く力も養うために記述問題も多めに盛りこみたいと思います。といっても、答えにふさわしい部分を読んで、適切な形で答えるという点で、記号問題と記述問題の間に大きな違いはありません。今回の城南中のテストはワークからの改題が多く、大東中のテストはそうではなく、記述する力が問われる問題が多い印象を受けました。今後、そういった問題にも対応するためにも、どのように書けば減点されないかなどを学んでいければいいなと思います。