1学期中間テストが終わり、次の期末テストに向けて、中1、中2の国語では、「説明的文章の読解法」を指導しました。
どうしてこの指導をしたかというと、
次の中1のテスト範囲が「ダイコンは大きな根?」「ちょっと立ち止まって」「詩の世界」、
中2が「クマゼミ増加の原因を探る」「自分の考える時間を持とう」「短歌に親しむ」「短歌を味わう」と、論説・評論がメインになるからです。
ところで、なぜ人は「文章」を書くのでしょうか。
端的に言うと「主張したいことがある」からだと思います。
見聞・体験したことの感想、感動。日々の雑記。感情の吐露。など主張の種類は様々ですが、
論説、評論の主張の多くは、「現状に対する批判」です。
たとえば「今、〇〇という状態になっているけど、これって間違っているのではないか」というものです。
ここから論説文がスタートします。
「現状」と「自己の主張」が対比関係となり、
現状のままだと、マイナスな結果が導き出される可能性がある。(因果関係)
よって、プラスな結果となるためには、私(筆者)の主張することが重要である。(因果関係)
ただし、このままだと読者は理解しにくいので「たとえば~」というように、分かりやすい言葉・例で何度も具体化をする。(同等関係)
こういった構造を作りながら、読者に納得してもらえるまであらゆる手を尽くす。それが論説文なのです。
実際に、「ダイコンは大きな根?」「ちょっと立ち止まって」「クマゼミ増加の原因を探る」など教科書に掲載されている論説文のほとんどが上記の形式で書かれています。
というわけで私の授業では「文章の要点の取り方」と「論説文の構造」を指導し、それを用いて「ちょっと~」「クマゼミ~」の文章をまとめる。といった宿題を出しました。今日の国語の授業では、その答え合わせと解説を行っていきます。
このスキルを得ることで、「論説文」の正答率が上がるだけではなく、「作文・読書感想文」を書く能力も上がることでしょう。
難しい内容を記しているのは重々承知です。
しかし、大切なことは挑むことなのです。挑んで失敗する。その方が、挑まないで失敗するより多くの経験値を得られます。 まずは、指導した通りにやってみましょう。型を破るのはそれからです。