平和の象徴

こんにちは!サポーターの赤澤です。突然ですが皆さん、「平和の象徴」と言われたら何を思い浮かべますか?多くの人は「鳩」を思い浮かべるのではないでしょうか?他にも「オリーブの枝」も平和の象徴として広まっています。ではなぜ、これらが平和の象徴とされているか、皆さんは知っていますか?

由来はキリスト教の旧約聖書『創世記』のなかの「ノアの箱舟」というエピソードにあります。名前だけでも聞いたことがある人はいるのではないでしょうか?大まかなあらすじをご説明します。

「神は人々の悪で埋め尽くされた地上を見て、人間を創造したことを悔やみ大洪水を地に放つことを決意した。大洪水により人間は一人残らず息絶えることになるのだが、神は唯一自分を信仰する正しい人“ノア”にだけ、大洪水から逃れるように啓示する。ノアは神からのお告げに従い、木とコンクリートでできたおおきな箱舟を造った。そこへノアの家族と数多の動物を乗せ、大洪水から逃れることに成功する。」といった内容になります。

ではなぜ鳩が平和の象徴になるのか。それは物語の終盤、大洪水から逃れた後に描かれています。

大洪水から逃れたノアたちは、雨が止み月日がたったころ、外の状況を確認するために鳩を放ちました。飛び立って少ししたあと、鳩は箱舟へ戻ってきました。このことから、外にはまだどこにも鳩のとまれる場所はなく、水はひいてないということがわかります。ノアはさらにまた何日も待ち、もう一度鳩を外に放ちます。そうしたらなんと、今度は鳩が”オリーブの枝”を咥えて戻ってきました。水が引き始め、新たな生命が地上に誕生し始めたのです。さらにそのまた何日も後、ノアが放った鳩はもうもどって来ることはありませんでした。水は地上から完全に引き、鳩は自分の住む地を見つけたのです。これにより、鳩とオリーブの枝は「大洪水の終わりと平和の始まりの意」として、主にキリスト教内、のちに一般的に広まっていきました。

いかがでしょうか?こう聞くとなんだか感動しませんか?普段道や公園を歩いている鳩も、なんだか神聖な生き物に見えてきますね(笑)こんかいは「ノアの箱舟」をご紹介しましたが、旧約聖書にある物語はまだまだたくさんあるそうです。どれも面白そうなので、是非皆さんも検索してみたり、本を読んでみたりしてみてください。

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