川越が日本で一番暑い!?

 こんにちは。サポーターの佐山です。最近は気温が25℃を超えることもあり、まだ梅雨も来ていないのに夏本番がやって来たのかと不安になるような日もありました。というわけで今回はタイトルの通り、「川越が実は日本で一番暑い説」についてお話していきます。

 まず、現在公式で日本一暑いとされているのが静岡県浜松市と埼玉県熊谷市です。浜松市は2020年8月17日に、熊谷市は2018年7月23日にそれぞれ41.1度に達したという記録が気象庁の記録に残っています。この記録を見るだけで夏が来るのが嫌になりますが川越はそれよりも暑いのでしょうか?

 理科で取り扱うかもしれませんが、様々な気象状況は気象庁が設置している「アメダス」という機械や気象台が観測しています。それが設置されている場所は気象庁がデータを持っているため、暑さランキングに入ることができます。しかし川越にはそのアメダス、気象台が設置されていないため、公式のデータとして日本一暑いとはならない訳です。

 しかし、ある大学の研究によると、2006年から2010年の間、首都圏約200カ所に独自の観測機を設置し、猛暑の日を観測したところ川越は1℃から2℃近く、熊谷より暑いことが分かったそうです。もう10年以上前の研究のため今ではさらに上がっているのかもしれません。

 では、なぜこんなに気温が高くなってしまうのでしょうか?

 その大きな理由とされているのが「ヒートアイランド現象」です。東京から生じる熱が冷たい海風を防いでしまうこと。さらに熱せられた空気は一度上昇して、また下がってきます。この熱い空気がちょうど川越あたりで落ちてくるそうです。

また一般的に、地面と海では地面の方がすぐ熱くなりやすく、冷たくなりやすいという特徴があります。そのため、世界でも海が周りにないところは夏と冬、昼と夜の気温差が大きく、海に近いとこではその差が小さいということが多く見られます。埼玉県はご存じの通り海がありませんし、自分が通っている東京にある大学と川越の気温差も夏は3℃くらい高く、冬は3℃くらい低いです。これも川越が一番暑いことに関係しているかもしれません。 皆さんが普段勉強している地理の現象が実際に川越の気温に影響を与えていると考えると、なんだか身近に感じませんか?このほかにも身の回りで起こっている様々なことは理科や社会で習う現象によって起こっているかもしれません。ぜひ興味があれば調べてみて、面白いことがあれば我々に教えてください。

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