以前、塾だよりにも書いたと思いますが、私は中学生のときバスケットボール部に所属していました。
中1のとき、身長が135cmくらいしかなく、ミニバス経験者でもなかったので、なかなかボールを使った練習に参加させてもらえませんでした。グラウンドの外周を毎日ひたすら走らされたり、辛くてきつい基礎の練習が続き、何度もくじけそうになりました。
学年が上がり、ボールを使った練習に参加させてもらえるようになってからも、自分より身長の高い人に何度もシュートをブロックされたり、自分より体の大きい人に吹っ飛ばされたりして、悔しい思いをしていました。
バスケットボールというスポーツでは、身長が高いというのは才能です。そして残念ながら、私にはその才能がありませんでした。
しかし、ないものを嘆いても仕方ありません。
そこから顧問の先生の「手を抜くな。」という言葉を胸に練習に励み、13番のユニフォームをもらうことができたというのが、以前の塾だよりの記事でした。
この話には続きがあります。
身長に対してコンプレックスを持っていた私は自分より身長の高い人間に負けたくないと強く思うようになりました。
当時、どういう思考でそういう結論になったのかは覚えていませんが、
「自分より身長の高いヤツに勉強では絶対負けない。」
そう決め、勉強を頑張るようになりました。
私の通っていた中学校は一学年に200人ぐらい生徒がいましたが、その中の9割の生徒は私より身長が高かったので、単純に考えて学年20位以内の順位をとらなければなりません。
身長で勝てないなら、身長のハンデのない勉強で勝ってやるという安易な発想ではありましたが、これが私の中学時代の勉強するモチベーションでした。
私の身長に対するコンプレックスがかなり強かったせいか、必死に勉強して、定期テストでは毎回20位以内には入れていました。
いつしか、私の目標は学年20位以内、450点という基準をクリアするということに変わっていました。
私は中学生の時に学年1位をとったことはありません。
私は常に自分で決めた、学年20位以内、450点以上という基準と戦っていました。
世の中にはいろんな人がいます。
学年1位を目指して努力する人間もいれば、自分の基準を決めて、それをクリアするために努力する人間もいます。
勉強が嫌いでもいい点数を取るため、高校受験に合格するために我慢して必死に勉強する人間もいれば、自分のコンプレックスをモチベーションに勉強する人間もいます。
どちらにせよ、大事なのは自分で決めるということです。
人から言われて、嫌々やっていることはなかなか長続きしません。
次の一学期期末テストでは自分なりの目標、到達するべき基準などを自分で決めてテストに臨んでみてください。