先日、ある中3生と一緒に期末テストの分析をしていました。
上位校を狙う期待の受験生。
分析の前は本人から
「もっと応用問題を多くやった方が良いのでしょうか…」という話も出ていたのですが。
分析していくと、間違えた問題はほとんどが、
「ケアレスミス+基本問題」でした。
そしてケアレスミスの内容のほとんどが、「問題文を最後までしっかり読んでいないから」でした。
たとえば、「ア~エから選びなさい。」に対して、「②」と答えていたり。
「化学式で答えなさい。」に対して、「水素」と答えていたり。
そのようなミスが少なくとも15点分くらいはあったのではないか…と。。
ケアレスミス以外の間違えは、学校のワークなどを覚えていれば難なく答えられる問題がほとんどでした。
力のある生徒さんだけに、普段の学習時に「このくらい勉強すれば大丈夫だろう。」という意識があるのかもしれません。
実際、授業中に行う小テストなどでも常に点数は取って来ていますし、質問の解説をすればその理解力も高いものを持っています。
だからこそ、意外に簡単な知識や、基本的なことに目が向いていない部分があるのかも…
「普段の学習から1個1個の問題に危機感を持って取り組む意識を持ったらどうだろうか。たとえば、普段の演習でケアレスミスをしてしまったら、その日の夕食を抜くとか。」
まあ、食事を抜くのは健康に悪いので直ぐに却下されましたが(笑)
(※私自身が受験生の頃は、自らの怠慢を戒めるために夕食を抜くことがありました。やはり夕食を取れないのは非常に嫌なのでそれなりに毎日の勉強を真剣にやっていた気がします。もちろん、健康のことを考えるとおススメはしませんが。)
受験生は次の日曜日には北辰テストが控えています。
そして、夏が明ければ北辰テスト、川越市の実力テスト、定期テストとテストばかりの日々がやって来ます。
その中で順調に伸び続ければ理想的ではありますが、伸び悩むこともあるかもしれません。
志望校への距離がなかなか縮まらず、どうしたらいいか分からない時も来るかもしれません。
そんな時でも、難しく考える必要はないのです。
基本を徹底すれば解決することがほとんどですから。
難しい問題集に手を出すのではなく、今ある問題集を隅々までやり尽くす、覚え尽くす。
目の前の問題を100%集中して読んで、油断せずに徹底的に見直す。
そういう基本をどれだけ積み重ねられるか。
基本の勉強、基本の意識、上位校受験であっても9割9分は基本をどれだけ極めているかで勝負が決まります。
ちなみに一緒にテストを分析した生徒さんですが、ケアレスミスなどがあった場合は「大嫌いな豆乳を飲む」というペナルティを自分に課したそうです。
最初は「絶対に飲みたくない!」と効果がありそうですが、徐々に「ん?豆乳も案外イケるぞ?」となってペナルティ効果が薄れて来そうな予感も若干あるのですが…
いや、まずは意識ですから、この生徒さんの豆乳ペナルティを私は全力で応援したいと思います!