私たち、川越南部で生活している人間にとっては当たり前に読めるこの漢字。
「四都野台」
そうです、読み方は「よつやだい」ですよね。
範囲としては、南端は電源開発のそばにある「よつや公園」から、北端は西武新宿線に100mほど到達しないくらいでしょうか。
表現が難しいですが、ザックリいうと電源開発の北側の一部エリアという感じです。
でも、この「四都野台」、他の地域に住んでいる人にはなじみのない漢字だと思うのです。
「よつや」という響きから連想する漢字は、やはり「四谷」ですよね。
新宿の四谷が有名です。
「四谷〇塚」という大手学習塾もあります。
「よつや」とパソコンで変換しても、「四谷」「四ツ谷」「四ツ屋」「四屋」「四津谷」「余津谷」「肆矢」は出てくるのですが、「四都野」は出て来ません。
「よつやだい」と入力して初めて「四都野台」と出てきます。
(記憶が定かではありませんが、少し前までは「よつやだい」では一発で漢字変換が出なかった気がします。いちいち「よん」「みやこ」「の」「だい」と打っていた気がするのです。記憶違いであれば申し訳ございませんm(__)m)
まあ川越市のいち地域の話ですので特別困る人もそんなにいないとは思いますが、新しく引っ越しして来た人はもしかしたら困るかもしれません。
さすがに四都野台に引っ越ししてくる人は、自分の住所地の読み方は分かると思いますが、そうではなくて「大塚新町」や「大塚」や「むさし野」や「旭町」に引っ越してきたパターンの人は困るかもしれませんよね。
たとえば、大塚新町に引っ越して来たばかりのA君が、新しく友達となったB君と会話をします。
A君「B君はどのあたりに住んでいるの?」
B君「四都野台(よつやだい)だよ。」
A君「へぇ~四谷台っていう場所があるんだぁ~。」
A君とB君で二人それぞれ「よつやだい」のイメージが違うのです。
A君は家に帰ってから、B君とさらに仲良くなろうと「よつやだい」を地図で調べるかもしれません。
しかし、A君が探している「四谷台」は川越にはありません。(他の地域にもないのもしれませんが。)
A君は混乱してしまうかもしれませんね。
(もしかしてB君って地元の人間じゃなくて東京の人なの??)と・・・
まあ、学校の友達だったらそんな心配はないと思いますが。
小中学生だけでなく、大人にとっても厄介ですよね。
この地域に馴染みのない人に「四都野台」を説明するときは、
「漢字の四って書いて、東京都の都って書いて、野原の野って書いて、あとは〇〇台の台。それで四都野台って読むんです。」って説明しないといけませんから。
(実際、私は教室前で道を聞かれてこのような説明をしたことがあるような記憶があります…)
なぜ、こんなややこしい地名をつけてしまったのか…
「歴史的に決まってるんだから仕方ないでしょ!」と今の小中学生はおっしゃるかもしれませんが、違うのです。
四都野台はそんなに昔の名前ではないのです。
私が小さいころは四都野台はなかったんですね。
四都野台は1994年に地番変更で新しくできた名前なんです。
およそ30年前に何かしらの意図があって付けられた名前だとは思うのですが、当時のネーミング担当者の方が「読み方が厄介である」というポイントはあまり気にしなかったのでしょう…
それに比べると、2008年に新たに作られた町名の「むさし野」は読み方がこの上もなく簡単です。
(もしかしたら「四都野台」を反省したのかもしれません。もちろん、冗談です。)
「むさしの」以外に読み方はほぼありませんから。
ちなみに山口学習塾の住所も「むさし野」にあります。
そして、なんと「むさし野1-1」番地は山口学習塾なのです!!
・・・だから何?
という生徒さんたちの声が聞こえてきそうですが…(;^_^A
地域密着歴史クイズで山王塚古墳の話を先日書きましたが、近所の地名を探ってみるのも意外に楽しいかもしれませんね。