君たちがいない部屋で

雨の中の入試ですね。

私が伝えたように靴下は持って行ったでしょうか?

足元がびしょびしょになるほどには降っていないと思いますが、一つ一つ、昨日私が伝えたことを行動に移して、テスト開始の時刻を待っていることを願います。

昨日、受験生には最後の最後まで入試本番で得点するためのアドバイスに時間を使いました。

私の中にも、皆さんに対する思いはあります。長い生徒は3年間、一緒に過ごしてきたんです。

勉強だけを教える、皆さんの成績を上げるためだけに、志望校に合格してもらうためだけに自分たちは存在する。それに徹して塾の講師をしているつもりでも、やっぱり入試直前の皆さんの顔を1人1人見ていると思うことはたくさんあるんです。

「溢れる思い」まさにそれです。それを言葉にしたい自分もいるのですが、それをこらえて最後の最後まで皆さんの入試の得点のために、皆さんとの残された時間を使うのが自分の使命だと、昨日は言い聞かせて最後の話に臨みました。

昨日の私の話が、皆さんの今日の1点になってくれることを願います。

昨日は皆さんが帰宅した後、去年の卒業生が一人、自習に来てくれました。

皆さんがいなくなった静かな教室で、その卒業生と少し話をしました。その中で、彼が私に言った一言。

「今年の受験生はどうなんですか?結構、頑張ったんですか?」

即答しました。

「頑張った。今までで一番頑張った。」と。

彼が帰り、本当に誰もいなくなったC教室。

君たちが戦ってきたエネルギーの余韻がまだあるような気がします。

君たちがいない部屋で私ができることは願うことしかありません。

無事、入試を終えてくれること。それだけを願います。

「やるからには勝つ」という強い気持ちを持って、最後の一日を過ごしてくれることを願います。

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