3月15日は中学校の卒業式がありました。
そして3月23日には小学校の卒業式があります。
卒業式シーズンですね。
昨日の土曜日。
私の家でも、次女の幼稚園の卒園式がありました。
園児たちが卒園式の会場に入ってきて席に着きます。
そして、すぐに園児たちの歌が始まりました。
私はビデオカメラ担当でしたが、撮影の最初から1人泣いている姿が映りました。
それは次女の担任の先生でした。
次女は年中、年長と2年間、この先生にお世話になりました。
若い先生で、人前で話すのが少し苦手そうな方でした。
でも不器用ながらも、一生懸命、次女を含め園児たちを見てくれた先生でした。
卒園式の最初から最後まで、担任の先生は泣いていました。
最後、保護者達の前で話す時も泣きながら
「明日からみんなと会えないと思うと寂しいです。でも、みんなが成長して小学校に上がっていってくれることを思うと、嬉しいです。私はいつも幼稚園にいます。幼稚園からいつもみんなを応援しています。いつでも会いに来てください。」
と、一生懸命に話をされていました。
思わず私も泣きそうになりました。
もちろん、幼稚園の先生の苦労は私には推し量ることもできません。
同じ「先生」と呼ばれる仕事でも、幼稚園の先生と私たち塾講師では全く仕事内容は違うでしょう。
それでも、先生がおっしゃった言葉に共感する部分がありました。
我々も数日前に受験生たちとの別れがありました。
それこそ、受験生の皆さんとは毎日のように顔をあわせていました。
だから最後の授業の日は、「この子達と明日からは毎日のように会えなくなるのか…」「この子たちから毎日のように質問を受けることももうなくなるのか…」と思うと寂しい気持ちになりました。
合格の報告や、得点開示の報告を受ける時に受験生たちから
「今までありがとうございました。」という言葉を頂く度に
「これで最後の別れって訳じゃないんだから。また、自習に来いよ!」と返したと思います。
それはやっぱり寂しいからなんです。
毎日会っていた子達と「もう会えない。」と思うとやはり辛いのです。
だからこそ無理にでも、「受験勉強を通してみんな本当にたくましくなった!高校生になってからも楽しみだ!」と自分自身に言い聞かせている部分もあるのかもしれません。
そんな私の気持ちが、次女の卒園式での先生の言葉に重なったのかもしれません。
「この先生に、この幼稚園に子供たちを預けて良かった」と、心から思いました。
同時に「受験生が塾を卒業していく時、同じように『この塾にして良かった、この先生に見てもらえて良かった』と生徒さんや保護者様から思ってもらえるような指導をしていかないといけない」と思いました。