効率良くても量がなければ伸びません

「効率が良い勉強法知りたいな~」

誰もがそう思うことでしょう。

でも、効率が良い勉強法を知るだけなら簡単です。

ネットで調べればいいんです。

今は生成AIに聞いてもいいかもしれません。

きっといろいろ教えてくれます。

そして、大概それは正しいことを教えてくれるのだと思います。

では、効率が良い勉強法を知ることができたら直ちに成績が上がるのでしょうか?

そんなことはまずあり得ない話だと思います。

私の趣味であるランニングで例えてみましょう。

ランニングにも効率の良いランニングフォームというのがあるそうです。

私はハーフマラソンを目標に走っていますので、私にとって効率の良いランニングフォームとは

「疲労がたまりにくく、よりスピードを維持できるランニングフォーム」

ということになります。

youtubeやネットで美しいランニングフォームを見て、それを真似する訳ですね。

その瞬間、ハーフマラソンのタイムが一気に5分も縮まった!!

・・・なんてことはまず起こらないのです。

仮にその効率の良いランニングフォームをその瞬間に手に入れたとして、おそらくタイムは全く上がらないばかりか、下手すれば遅くなる可能性すらあります。

今までのフォームと違うわけですから、慣れないフォームに戸惑ってギクシャクして余計疲れてしまうことだってある訳です。

結局、効率の良いランニングフォームを身に着けたって、そのフォームで何回も何回も、何㎞も何㎞も練習を重ねなければ走力はつかないんです。

それは何もランニングに限った話ではなくて、バスケにしても、サッカーにしても、その瞬間に効率の良いフォームを手に入れることができたとしても、いきなり上手になるなんてことは絶対にないですよね。

上手になれるかどうかは、結局は「どれだけ練習するか」にかかっていることは、スポーツをしている人であれば誰もが分かる話だと思います。

「効率の良いフォーム」「効率の良い練習方法」ももちろん大事ですが、それよりも圧倒的に大事なのは「練習量」であることは明白だと思います。

勉強も同じです。

効率の良い勉強方法をいくら身に着けても成績は上がりません。

効率の良い勉強法で「どれだけの量の勉強をするか」が、成績を左右するんです。

効率の良い勉強法を100個知っていようが、1時間しか勉強しないのであれば成績はほぼ伸びないでしょう。

逆に成績の良い勉強法を1つしか知らなくても、100時間勉強すれば成績は大きく伸びる可能性が高いです。

「勉強法が分からないから成績が伸びないんです…」という話をたまに聞きます。

残念ながらそれは間違いです。

勉強法が分かったところで、量を積まなければ成績は伸びませんから。

成績を伸ばしたいなら、「効率の良い勉強法探し」に時間やエネルギーを費やすのはやめましょう。

それはネットで検索して、もしくは生成AIに質問して、すぐに解決してしまいましょう。

時間やエネルギーを費やすべきは、「どれだけ勉強量を積むか」ですから。

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