誰かが努力しているのを見ると、「自分も負けられない」と思うことってありますよね。
そして、その自分の努力を相手が見て、今度は相手も努力を重ねる。
そして、お互いが成長していく訳です。
それが切磋琢磨(せっさたくま)です。
先日、趣味の伝染という記事を書きましたが、今の私とサポーターのMくんのランニングがまさに切磋琢磨の状態でしょう。
M先輩が私に「この前、〇〇㎞走りました。」と報告すれば、私は「Mくんが頑張ってるんだから、自分も負けていられない。」と思う訳です。
そして、私も後日Mくんに「この前、私も〇〇㎞走ったぞ。」と彼に報告するわけです。
他にも「社員文庫」の話もあります。
当たり前ですが、われわれ講師も常に勉強しなければいけません。
成長する気のない人間が、生徒さんたちの前で説得力のある話はできないでしょうから。
大人であっても、「先生」と呼ばれる仕事であっても常に勉強は必要です。
そこで、この春から「社員文庫」と名付けて、社員たちに本を読んでもらうことにしています。
もちろん、言い出しっぺの私が読まない訳にはいきませんので、社員文庫には全て私が読んだ本の中から選んだものを並べていきます。
すると、私が並べた瞬間から、教室長の樋口がどんどん読んでいってくれるのです。
その様子を見ると、「マズイ、このままでは私が並べる前に、樋口が並べ始めるかもしれない!!」と焦る訳です。
ということで、私は今年の2月から今日までで、20冊以上の本を読む羽目になってしまっているのです・・・( ;∀;)
ランニングにしても、読書にしても、「めんどくさいなァ…」「やりたくないなぁ…」と思うことはあります。
そんなとき、私の頭にはサポーターのMくんや、教室長の樋口の顔が浮かぶわけです。
「今日、走らないとMくんに負けるかもしれない!」
「今、この本を読んでおかないと樋口に笑われるかもしれない!」
(もちろん、樋口はそんなひねくれた性格はしていませんが 笑)
誰か競う相手がいるからこそ、辛くなった時に踏ん張れる、一歩踏み出せる、ということが私自身は多い気がします。
一人ではできないことも、相手がいるからこそ、乗り越えようとするエネルギーが湧いてくる、と言ってもいいかもしれません。
「自分は自分、人は人」
そういう言葉もありますし、その言葉を否定するつもりもありません。
人のことを気にしてばかりいてもストレスがたまったり、不安になったり、ということもありますから。
でも努力から逃げる口実として、「自分は自分、人は人」と安易に自分自身を納得させるような人間にはなりたくないと思っています。
切磋琢磨という言葉から目を背ける人間にはなりたくない、と。
どんなに年をとっても、切磋琢磨できる人間であり続けたいと思っています。